2月11日はおばあちゃんの誕生日。

一日遅れで、今日お誕生日会をすることになっている。


何かおばあちゃんにプレゼントを買って行きたいけど、

おばあちゃんはアルツハイマーなので、プレゼントをもらっても忘れてしまう。


だから、今日もお花を買って行こう。


きれいなお花を部屋に飾ったら、たとえお花をもらったことを忘れてしまっても

そのきれいなお花を見るたびにいつも

「きれーなお花ね」とおばあちゃんが幸せな気持ちになれる。



アルツハイマーは何でも忘れてしまう病気だけど、悪いことばかりじゃない。

おばあちゃんは、集まった家族を見ては、家族に会えて嬉しい気持ちを何度も経験し

部屋に飾ってあるお花を見るたびに、何度もお花がきれいだなぁという幸せな気持ちになる。

もともと細い目をもっと細くして、楽しそうに笑って喜ぶ。



おばあちゃんは、子供や孫、ひ孫たちみんなをかわいがっていて

会うといつも、来てくれてありがとうねと泣き、帰るときは「もう帰るの」と泣く。


いつもはおじいちゃんと二人で食べるごはんだから、

みんなで集まってご飯を食べると

泣きそうな笑顔で「みんなで食べるとおいしいね」って何度も言う。


病院の先生や、デイサービスの職員の方々に「ご家族が一緒でいいですね」と言われれば

「はい、私の自慢の孫です!」「みんな優しくてありがたいです」とそれはそれは嬉しそうに言う。


おばあちゃんはいつも嬉しそうで、ありがとうって言ってる。

おばあちゃんを手伝ってくれた人には、相手が子供だろうと孫だろうと

両手を合わせて拝みながら、ありがとね、ありがとね、と感謝している。



そんなおばあちゃんを見ながら私はいつも思う。

人生において大切なことはとてもシンプルに違いない。


その数少ない一握りの大切なことを忘れずに、「ありがとう」って言いながら

おばあちゃんみたいに生きることが何よりも大切なんだ。



お誕生日おめでとう、おばあちゃん。

長生きしてくれて、本当にありがとう。


そして、自分の仕事で毎日忙しいのに、

陰でおじいちゃんとおばあちゃんをいつも支えてる私の母にも、

心からありがとうと言いたい。