芍薬(しゃくやく)の花を買った。
ピンポン玉くらいの大きさの蕾の中に、花びらがぎっしりと詰まっている。
これが数日すると徐々に開いて大きな花を咲かせる。
少しずつ開いていく蕾を見て、大きな花を咲かせるのを待つのが楽しくて
おばあちゃんに3本、自分にも3本買った。


おばあちゃんに渡すと、おばあちゃんは芍薬のお花だとすぐ分かり、
蕾を見ながら「きれいかねぇ」と何度も言っては眺めていた。


自分のデスクに置いた花が少しずつ開き始めたので、会社の帰りに電話してみた。
「もしもしおばあちゃん?げんき?この間もって行った芍薬の花だけど、もう咲いた?」


するとおばあちゃんは
いたよぉ きれーか花がいとるぉ」(大きな文字にアクセント)
と答えたあと、何度も

「きれーかぇ、きれーかぇ」と言っていた。

そしてまた「いつもきーかお花、ありがとうー、ありがとーMちゃん、
嬉しくて涙がでよ」と電話越しに泣いていた。


おばあちゃん。そんなに喜んでくれたら、私も嬉しくて涙がでるよ。
またきれいなお花を見つけたら、持って行くからね。