通勤の途中、よく駅にあるパン屋さんに寄って朝食のパンを買う。
パン屋さんには、いつも同じお姉さんがいる。
全然にこやかでもないし人見知りをするタイプの雰囲気を持っているけど、
でもその対応はとてもプロフェッショナルだ。
お客さんのニーズを細かく覚えている。
いつもパンを買う時、まずビニールにパンをいれ、
その後パン屋さんの名前が印刷された少し大きめのビニールにいれてお客さんに渡す、
というのが通常のやり方だけど、私は大きな方のビニール袋は要らないので
「袋は結構です」という。
2回袋は要りません言った後、3回目からお姉さんの接客が変わった。
通常は「こちらでお召し上がりですか?
(カフェになっていてそこで食べることも出来る)」
ときいて、持ち帰りだと伝えれば2重のビニールに包まれたパンを渡される。
でも3回目からは、
「お持ち帰りで宜しいですか?」「袋は無しでよろしいですか?」
と私のニーズを確認する形に変わった。
そしていつも、ありがとうございますと大きな声で言い、私がドアを出る時も、
後ろの方から大きな声で「ありがとうございます」といっているのが聞こえる。
今年に入ってから私は家計簿もどきのデータをつけはじめた。
あまりにドンブリ勘定だったし、iPhone にちょうどいいアプリがあったので
それを使って自分が毎月何にいくら消費しているのかを見てみることにした。
そういう訳で、買い物のたびに必ずレシートをもらうことにした。
パン屋さんは、同じパンばっかり食べていたので飽きてしまい
数ヶ月行かなかったのだけれど、今週、久しぶりにまた朝寄ってみた。
そこには同じお姉さんがいて、
レジでトレーを差し出すと大きな声でいらっしゃいませ、と言ったあと
「お持ち帰りでよろしいですか?」
「袋はナシでよろしいでしょうか?」と聞いてくれた。
すごいな、全部覚えているんだ。
そして、今まではパンを受け取ったらそれで終わりだったのに
この間は「レシートも下さい」とリクエストした。
今日の朝、またパンを買いに寄ると、お姉さんはそれを覚えていたようで、
いつもの質問の後にパンを私に渡したあと、「レシートですね」といって
自分からレシートを渡してくれた。
すごいな、本当に全部覚えているんだ。
きっと私のニーズだけじゃなくて、沢山のお客さんのニーズを把握してるに違いない。
そして、みんなを毎朝ちょっとずつ、嬉しい気分にしてくれているんだ。
レジでトレーを差し出すと、お姉さんはいつも大きな声で
「いらっしゃいませ」といってくれるけど
今度は私も自分から「おはようございます」って言ってみよう。