IPMNが原因で、経過観察中、手術検討中、術後管理中の方々、それぞれにとても参考になる情報として以下2件を見つけました。いずれも現職の肝胆膵外科専門の名医が書かれた情報です。

著者:羽鳥隆先生(国際福祉医療大学三田病院消化器外科教授)

情報源のURLをクリックして全文ご覧になればと思いますが、

主題、副題,内容のさわり部分等転載してみました。

 

情報1 https://medicalnote.jp/contents/170724-001-VQ 

                 (Medical Note2017/7/23掲載、2018/11/09更新)

「膵臓の腫瘍IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の検査

-併存しやすい膵臓がんの早期発見のために」

 

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)とは、将来がん化する可能性もある膵臓の腫瘍です。通常の膵臓がんを併存しやすいという特徴も持つため、良性のIPMNがみつかった場合は、定期的に経過観察を行い、異変がないか確認することが重要です。

IPMNを早期に発見・診断するために有効な3つの検査と、通常の人間ドックなどでは発見に至らないケースもある理由について、国際福祉医療大学三田病院消化器外科教授の羽鳥隆先生にお話しいただきました。

 

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)とは-種類と特徴

がん化する可能性もある膵腫瘍

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)とは、粘液と呼ばれる液体を産生しながら乳頭状の形の細胞が膵管内に増殖し、徐々に膵管が太くなっていき、将来がん化する可能性もある膵腫瘍です。・・・ 一部省略 ・・・

分枝型のIPMNの多くはおとなしい腫瘍であり、発見されたとしても治療を必要とせず、経過観察となります。しかし、確定診断にはいくつかの条件があることや嚢胞状(袋状)の形態をとることから、単に膵嚢胞として扱われ軽視されやすいという問題を持っています。

 

IPMNは通常の膵臓がんを併存しやすい

がん化してもおとなしいIPMNの持つリスクとは?

 たとえがん化したとしても進行が比較的おとなしいという性質をもつIPMNは、適切な時期に発見することができれば、外科手術のみによって治すことができる唯一の膵がんと表現することができます。

手術のタイミングを逃すと、外科手術と併せて抗癌剤治療などを行なう必要があります。

しかしながら、IPMNはそれ自体にがん化するリスクがあるだけでなく、IPMNではない通常の膵臓がんを併存しやすいという危険性を持っています。

 

IPMNの発見と経過観察が併存がんの根治につながる

 ただし、IPMNの診断を受けており定期的な経過観察を行っている最中に初期の併存がんを発見できた場合は、手術と抗がん剤を組み合わせて治癒することも可能です実際に、この方法により救命できた患者さんもいらっしゃいます。したがって、膵嚢胞と診断された場合、IPMNであることが少なくないとしっかりと認識し、定期的な経過観察を行うことは、極めて重要であるといえます。

 

注)赤字で書かれたところ:我が夫の場合は、IPMNの摘出手術の際に「併存膵がんの前駆病変(=いずれ通常膵がんに変化する病変)」 が偶々近傍に存在していてIPMNと一緒に摘出された、というラッキーな手術をしてもらった(病理組織検査より判明)。

IPMNには通常の膵臓がんが併存しやすい」ということの実証となった。

 

定期的に検診を受けていてもIPMNが発見されない理由とは?

  IPMNの代表的な画像検査は、以下の3種類です。

1.造影CT検査 2.MRI検査(MRCP) 3.EUS(超音波内視鏡検査)

以下検査内容の説明等あり 転載省略

                                以上

  次回、情報2を載せます。