退院間もなくは、手術跡の痛みや食事後の胃腸の不調など訴えながらの日々でした。

術後1回目(退院3週間後)、初の外科外来に行きました。

術後外来を担当してくださった先生は診察当初からの肝胆膵外科医長先生で、手術をしてくださった先生方の1人です。

当日、病理検査結果の中間報告がありました。摘出物から「がん細胞確認」、腫瘍に一番近いリンパ節に転移あり、ステージⅣaと判定。

 よって、今後抗癌剤治療が必要。TS-1を薦められました。

抗癌剤治療の詳しい説明は1週間後の次回に受けることとなった。

 

そして「腫瘍は粘液産生性のがんでした」とさらっと言われた。

 

実は、消化器内科でEUS-FNAによる検査結果説明の際に、先生が組織画像を見ながら「この腫瘍は通常の浸潤性膵癌ではない」かもしれないです、と呟いていたことが気になっていました(検体採取量が少なくて結論先送り)。

腫瘍がIPMNであったことが外科手術の結果、判明したのでした。

 

私は以前から医療情報には興味があってネット検索もよくするのですが、どういうわけか、今回の夫の病気については、初期は余り心配せず、ネット検索もしなかったのです。病理検査結果が出るまでは。。。

腫瘍マーカーその他血液検査ではがんを疑う値が全く出なかったのです。自覚症状も全くない、だけど2cm弱に成長した腫瘤がある。。。

「癌」だとしてもスゴイ初期、がん治療の第一選択肢は手術、体内から癌細胞を摘出すれば万事OK位に思っていました。

 

術後、癌の種類がIPMN由来のがん、リンパ節転移、門脈浸潤という結果から、かなり早い発見であったにもかかわらず転移の可能性がゼロではない、と知って本格的な情報収集を始めました。