前回のブログで膵頭部に腫瘍が見つかるまでの経緯を書きましたが、内科の先生から「腫瘍が癌である」という決定的な結論は伺っていませんでした。

しかし「腫瘤の大きさ」、「悪性の疑い」、「外科手術の推奨」などを総合して、夫婦ともに暗黙の状況判断があり、いずれ手術をお願いしなければならないとは思っていました。唯、二人ともこんなにもとんとん拍子に手術日が決まるとは思っていませんでした。

当時を振り返ると内科医は精密検査の結果外科手術は避けられないとの判断で、前もって外科医とは充分コンタクトをとってくださっており、結果的に早期の手術が実現したのだと思います。

 

以下、外科医からの診断結果の説明内容です。

① 先ず開口一番、これは立派な腺がんです。

② 腫瘍の大きさは2cm弱です。

③ 膵臓は長さは15~20cmありますが、厚みの薄い臓器でたった2cmの厚みしかありません。画像で見る限り腫瘍は門脈(上腸間膜静脈)に絡んでいるように見えます。

④ 病名は膵頭部癌、ステージはⅠまたはⅣa(門脈浸潤ある場合)です。

⑤ 門脈浸潤があった場合は、門脈の一部を合併切除します。

 

私たちが先生の説明で一番ショックを受けたのは③の事実です。

内科の先生の画像を見ながらの説明で腫瘍の位置が膵頭部と言ってもかなり膵体部側だなとは思っていたのですが、その下に血管があるとは知りませんでした。

(そういえば、EUS-FNA1回目で検体量が少ししか採取できなかった時に、穿刺に伴う出血に注意が必要で、サンプリングがとても難しいんですよ、というような説明がありました。)

 

上記内容の説明に続けて、手術をしない場合は1年(何をもって1年なのかは聞かなかった)、手術をする場合、2週間後の予定を組んでいます、と言われました。

 

  私たちは2週間後の手術を即お願いしました。