それが前日だったので、急遽キャンセルを入れ、残っている会場は船橋市のみだったので、そちらに変更することに
そして先月の26日、研修に行って参りました
毎年ゲストスピーカーとして呼ばれる外部の先生のお話が楽しみで、今回は「新潟総合学園国際ペットワールド専門学校特別講師・山崎恵子先生」という方でした。
他にも色々な顔を持ち、一部の間では「
ウサギマニア
」として知られているのだとか。
今や珍しくなくなった「
ロップイヤー
」を初めて日本で紹介した人らしい
色々な顔を持つ先生が最初に話し始めたのが、去年の7月に山崎先生が設立した【アニマルリテラシー総研】の紹介でした。
一部抜粋


アニマル・リテラシーとは、すなわち動物一般教養のことであり地球上で我ら人間と時空を共有している動物たちの実態を知ることです。
正確な情報を入手し、それをもとに自らの動物観を人間は築いていかなければなりません。その動物観がどのような方向に向くかはそれぞれ個人の問題ですが、間違った情報や、正確さに欠けるデータなどをもとに形成された考え方は無意味なものです。
正確な情報を入手し、それをもとに自らの動物観を人間は築いていかなければなりません。その動物観がどのような方向に向くかはそれぞれ個人の問題ですが、間違った情報や、正確さに欠けるデータなどをもとに形成された考え方は無意味なものです。
この辺りの考え方は、トレーナーやトリマーは勿論だけど、動物取扱業者の方なら全てに当てはまるかな?と思います。
僕らトレーナーでもそうですが、タブーの1つとして「ラベリング」が挙げられます。
・柴犬だから
・わざと
・嫌がらせ
・なめてる
・保護犬だから
etc
これら全て
ラベリング→「決め付け」
の事を言います。
ラベリングはアニマルリテラシー総研から抜粋した文章を引用すると『正確な情報』ではないのです!
実は『褒めた』『叱った』ですらラベリングです💦
正確な情報ではないのです
そろそろ
ですよね
応用行動分析学の中では、
『報酬』になると仮定してそれを使用するが、望んでいる『行動』が『増加』して初めて仮定は実証され、『報酬』と確定します
『罰』も同じ様に、仮定して使用し、望ましくない『行動』が『減少』して初めて仮定が実証され、『罰』と確定になります‼️
なのでよく聞くのが、
「褒めてもなかなか覚えない」
「叱っているのにやめない」
ものすごく多くこの言葉は聞きますね💦
これは飼い主さんがそのつもりになっているだけで、伝わっていないって事
僕らも気を付けないといけないことです
「愛を持って、優しくやっている」
本当にその「愛」や「優しさ」、伝わってますか?
それと同様にものすごく多いのは、
「突然〜した」
ですかね
・突然、噛む様になった
・突然、吠える様になった
etc
噛む・吠える行動のずっと前から、何かしらのサインは必ず出しています。
なんか話が逸れてしまいましたが、何が言いたかったかというと、
犬が取っている行動の意味を、間違って捉えていないか?
という事です。
・シッポを振ってるから喜んでいる(とは限りません)
・うれション(なんてする訳ない)
・偉そうにマーキング(しません)
・上位になろうとマウンティング(しません)
・ペロペロ舐めてくるから好かれている(とは限りません)
・日向ぼっこしている(本当に?)
・トイレシーツを食べる(食べ物でもないのに?)
etc
犬と一緒に生活している飼い主さんこそ正確な情報を知っていなければいけない存在です。
その正確な情報を伝えるのは僕らです。
大切なしつけの1つに
身体を自由に扱わせる
があります。
お手入れする事はもちろんですが、本当に大事なのは、ケアする時や治療する時・治療する必要があるかどうか確認する為など。
これも飼い主さんにヒアリングすると、
・触られるのは好きです
・散歩から帰ったら足を拭かせてくれます
・お手入れ出来ます
etc
実際これを僕がチェックすると、全てにストレスサインが出ていたりします💦
ではザックリですが、犬が『触られてる時』に『噛む』までのアプローチを逆から追ってみましょう‼️
『噛む』
↑
『唸る』
↑
『避ける』
↑
『舐める』(触っている手を)
↑
『嗅ぐ』(触っている手を)
↑
『見る』(触っている手を)
もちろん状況によっては1つ飛ばしで次の行動が出たり、逆にこの間に更に細かくサインを出してくる子もいますが、この流れが一番多いかな?
飼い主さんが普段からこのサインを知っているのと知らないままでいるのとでは、かなり大きな差が出てくると思います。
プロ側もこれを知ってるのと知らないままでいるのとでは、やはり大きな差が出てくるでしょう。
トレーナーでも、トリマーでも、獣医師でも‼️
Dog's home SUNKSはトリミングもやっているので、どこから犬が嫌がり始めるかの気づきには、ものすごく繊細にキャッチしていきます。
あまりに追求しすぎて、オープン当初はトリミングが出来なくなるほどでした
それを乗り越えてたどり着いたのがハートフルトリミングです
詳しくは過去記事へどうぞ
↓↓↓
ここにたどり着いた事が間違ってなかったと、今回の動物取扱業者研修で改めて再確認出来ました‼️
ご存知の方も多いかもしれませんが、動物福祉の世界基準である
【5つの自由】
・飢えと渇きからの自由
・不快からの自由
・傷病からの自由
・恐怖と抑圧からの自由
・自然な行動を展開させる自由
これは元々、家畜の為に考えられた動物福祉の考えでしたが、今では飼育動物にもこの考えが当てはめられる様になりました。
そして更にこの【5つの自由】は進化しているようで、この5つはあくまで『0ベース』の考え方でしかなく、これが守られているだけで『はたして幸せか⁉️』という流れになりつつあり、『0ベースから+(プラス)ベース』に変えていこうという動きを見せているそうです!
おー!
まさに『+ベース』の考え方が『ハートフルトリミング』と思いました♪
更に動物福祉にも時代の流れがあり、変化してきたそうで、これも今新しい波が来ているんだとか。
第1の波→虐待防止
第2の波→適正飼育管理
第3の波→動物を脅かす人類の生活の変遷
ここに差し掛かっているそうです!
簡単に言うと、動物たちにしてきた様々な行いに、そろそろ人類が罪を償っていこうじゃないか!と。
殺処分0も結構ですが(軽んじているわけではなく)、犬猫以外の動物たちの方が人間の進化によって・利便性の為に、犠牲になっていることに向き合い、自分達に何が出来るのかを考え、生活を変えて行く必要があると言うことです!
福島の震災で引き起こした原発事故で、同じ様な流れが一度日本でも起きましたね。
『一人一人がマイナスを請け負って行く』
というもの。
例えば、
電気代が少し高くなろうと、少し節電してでも、原子力に頼るのをやめようと。
こんな流れがありました‼️
少し遠回りしましたが、何を伝えたかったかというと、僕らは『犬のプロ』ですが、大きなカテゴリーでは『動物取扱業者』です。
今回の研修の山崎先生も仰っていましたが、
「自分達がメインにしている動物だけでなく、その先にある動物界にまで目を向けた取り組みをする事で、より多くの動物たちの幸せの為に協力してほしい」
というお言葉を頂き、まさにそうだなと共感しました
今回もモチベーションの上がる研修を受けられた事に感謝
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