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こんにちはカナイです
今回のテーマは「グーグルvsアマゾンvsアップル」です。
でいきましょう
まずはグーグル、アマゾン、Appleの現状について解説します。
〇 最強の変革者「Amazon」
現時点でアマゾンの時価総額は1兆9400億ドルに達し、
全米の世帯の約52%がアマゾンプライムに加入しています。
世界中の人々が訪れ、大抵なんでも買う事ができる世界最大の店舗です。
GAFAの中でも、もっとも売上高が高く、社会に対して
もっとも影響力を与えたのはアマゾンです。
アマゾンがここまで成功できた理由は2つあります。
1 「店で買うよりも安く、簡単で、早い」
僕も例えば、iPhoneの充電器とかスニーカーとか
をアマゾンで買うですけど、店で買うよりもAmazonで買う方が
断然安いです。
家電量販だとiPhoneの充電器が1本1000円ぐらいするんですけど、
アマゾンだと5本入り送料込みで1500円とかで買えます。
スニーカーもいちいちお店に行って買う=試着してレジで精算するの
ってめんどくさいですよね。
アマゾンだったらWebサイトですぐに買えます。靴のサイズも
簡単に選べます。
動画:
こういった感じでAmazonは、「実際に店で買うよりも、安く、簡単で、早い」
という価値を提供することで、デバートや専門店といった
既存の市場を破壊しました。まさに「最強の変革者」です。
2 新規事業のトライを繰り返した
Amazonは気になったことはとりあえずやってみて、ダメだった
すぐにやめるという経営のやり方をしています。
上場以来、70以上の新規事業に参入し、
そのうちの1/3は失敗して、すぐに辞めています。
ビジネスコンサルタントのジム・コリンズ氏は、
経営がうまくいっている会社は
「大量のものを試して、うまくいったものを残す」
という特徴を持っていることを発見しました。
反対に、経営があまりうまくいかない会社は
やる前からちゃんとした計画を立てようとして、
一度やり始めたことはやめようとしません。
気になった事はとりあえずやってみて、
だめならすぐに辞める。
この新規事業のトライを繰り返すという経営が
Amazonの成功につながったんです。
〇 21世紀の神「Google」
僕は神様を信じてないんですけど、
この21世紀に神になってしまいそうな、
最有力候補がいます。
それが「Google」です。
Googleは何も聞いてもすぐに答えを返してくれます。
ネットの情報を鵜呑みにするのはあまりよくないですが、
それでもGoogleに書いてあることはだいたい正しいです。
・Googleはあなたの秘密を知っている。
GSMAの年次報告書によると
現時点で、世界でスマートフォンを持っている人は43億人。
そのうち40億人がスマートフォンでインターネットを閲覧し
その多くがGoogleを使っています。
Googleは、その40億人分の検索履歴、検索内容、検索時間といった
膨大なデータを持っています。
Googleデータサイエンティストの
セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ氏は
「グーグルトレンド」を活用し、人々がグーグルで
どのような検索をしているかを調査しました。
その結果、人は人前で言えないような自分の秘密や本音
をGoogleで検索していることが分かったんです。
たとえば、2016年のアメリカ大統領選挙では、
トランプ支持者が多くいる州ほど
Googleで「Nワード」「Redskin」といった差別用語が検索されているという
事実が明らかになりました。
人はGoogleに対して自分の秘密や本音を告白していますが、
それはつまりGoogleがその秘密や本音をデータとして
蓄積できるということです。
その人の秘密や本音を分析すれば、その人の心を読むことも可能です。
何も聞いてもすぐに返してくれる。そして人の心を読める。
Googleは「神」に近づいています。
〇 新世界の開拓者「Apple」
Apple社の調査では、2021年の時点で、全世界のiPhoneユーザー数は
10億人以上。
Appleは、「iPhone」「iPod」「AirPods Pro」といった
魅力的な製品で根強いファンを獲得しており、
Appleが新しい機種のiPhoneを発表すれば、店には長蛇の列でき、
「iPhoneならすぐに買う」という人が何千万人も集まります。
Appleの登場によって人類はスマホを使うのが当たり前になり、
スマホほど私たちの生活を変え、新しい世界を切り開いたものはありません。
Appleはもはや「新世界の開拓者」といっても過言ではありません。
Appleがここまで成功できた理由は2つあります。
1 高級ブランドとしてのマーケティングを展開したこと
2 世界的なサプライチェーンを構築したこと
最近の機種のiPhoneは10万円以上して、けっこう高い額で売られてるんですけど、
それはなぜかというと、Appleが高級ブランドとしてのマーケティング戦略をとっているからです。
「iPhone」という高級品をもつことで、自分がiPhoneというグループに所属できる、
自分には経済力があるということを示すことができる、
そういった優越感を売りにしているんです。
また、周りの友達が皆iPhoneなのに、自分だけiPhoneを持っていないと
すこし嫌悪感を感じる人もいるといいます。
iPhoneをもっていることで友達とつながりやすくなり、
自分もiPhoneを使っているよと周りに示すことができます。
iPhoneの部品は中国の鉱山、日本の工房、アメリカのチップ工場から
数か国にある巨大な製造工場に届き、そこから世界中のアップルストアへ送られます。
これらの部品の売り上げは、独自の経路を経てアイルランドといった
タックスヘイブンに戻る。このようにしてアップルは
とてつもない利益を上げていながら、アメリカの税率を回避しています。
〇 Google(21世紀の神) vs Amazon(最強の変革者) vs Apple(新世界の開拓者)
Google、Amazon、Appleは三つ巴の激しい戦いを繰り広げています。
・検索広告市場ではGoogleとAmazonが戦っています。
モルガンスタンレーが2022年に実施した調査では、
アメリカの消費者の61%が、オンラインで調べるときは
最初にグーグルのサイトに行くと回答しました。
一方で、サイトコアが実施したオンライン調査では、
アメリカのwebユーザー1000人のうち約3分の2が
「オンラインショッピングの時に最初に見るサイトはアマゾン」
と回答しています。
アメリカの検索広告市場におけるアマゾンのシェアは
年々増加傾向にある一方で、グーグルのシェアは下がっています。
・音声認識の市場ではアマゾンとアップルが戦っています
アマゾンはアレクサという音声認識で要望に応えてくれる商品、
アップルはSiriというiPhoneに搭載された音声認識で競い合っています。
・グーグルとアップルはスマホの機種で戦っています。
スマホが世に出始めた頃、Googleはアンドロイドの開発を推進し、
全面的に市場に出す予定でしたが、
AppleがiPhoneを発表したことで、アンドロイドはiPhoneに敗北しました。
その後、Googleは検索を武器に、もうブランドにこだわる必要はないと考え
Appleを攻撃しています。
それぞれの市場で、最終的にどの企業が勝つことになるかはわかりませんが、
この3つの企業が大乱闘を繰り広げることで、他の企業が巻き添えを食らうことになるでしょう。
次回の動画では
GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)に続く、第5の覇者は誰になるのか?について
考察をしていきます。
では今回は以上になります。