先日、知人に誘われたのでまた文楽を鑑賞してきました。

今回の演目は「冥途の飛脚」です。

これは今年300回忌を迎える近松門左衛門の代表作の一つで、世話物と呼ばれる

町人などの生活を元にした話ですね。この「冥途の飛脚」も実話がベースらしいですよ。

話としては亀屋という飛脚問屋の主人である忠兵衛が遊女の梅川に入れあげるあまり

仕事として預かった友人の金を身請けの手付金として使ってしまい、

そのこともあって亀屋の仕事が滞っている場面から始まります。

その後そのことを友人から問い詰められ明かし、

その場は許してもらうものの件の梅川のいる店で友人がそのことを話し

忠兵衛を店から遠ざけようとしているところに立ち会ってしまい逆上。

その時持っていた武家の預かり金300両を友人への借りの返済、梅川の身請けの金に充ててしまいます。

忠兵衛と梅川は夫婦になるものの、問屋が預かった金を使い込むことは死罪になるほどの

重罪であるため、2人は死を覚悟しながら逃げることに。

最後は雪の中震えつつ死んだ後も一緒だと確かめ合う場面でこの公演は終わりでした。

なかなか忠兵衛がダメで、友人への許しを乞う時に自らを犬だと思って許してくれというものの

その後男として立つ瀬がないと主張するなど意志が弱いだけでなく半端にプライドがあるのが厄介ですね。

また、近松は当時の俗語などをよく取り入れたらしく、少し意味が分かりづらい単語もありましたね。

そこも時代を感じて面白いものです。

また機会があれば観たいですね!