先日、メトロポリタン歌劇場(MET)のオペラ公演のライブビューイングを鑑賞してきました!
演目は「リゴレット」です。
今回新演出ということで、楽しみにしていたのですが...
素晴らしかったです!
まず主役のリゴレットが良かったですね。
道化師ということがすぐわかるながらも、少し陰気で悲劇を予想させるいい衣装です。
彼はバリトンですが、声や顔も深みがあってオペラの世界観を補強していました。
テノールのマントヴァ公爵も歌声が素晴らしく、さらにソプラノのジルダは出色の出来でしたね。
特に高音は画面のこちら側にまで響いてくるとても美しいものでした。
三者三様の歌声をリードしていたのが若々しいルスティオーニという指揮者で、
幕間のインタビューで誰からも「エネルギッシュだ」と褒められていたのが印象的でした。
舞台芸術も目新しいもので、
本来16世紀のイタリアが舞台のオペラを1920年代のワイマール共和国に移した今回の「リゴレット」を、
回転する舞台によってロスなく非常に説得力のある演出をしていました。
話としては格差を感じさせる暗い悲劇ですが、
それぞれの感情や行動の理由とその影響が克明に伝わり
面白かったです。
生で観るのも良いですが、ライブビューイングもコスパが良く十分楽しめるものですよ。
また他の演目も見てみたいですね!
