オリーブの雨好きブログ -9ページ目
「二つある」 その弐
母が子供の頃に体験した
不思議なお話し・の続きです

友だちは小さく口を開けたまま
じっとその足元を見つめています
「どうしたの?」
と聞いてもただ足元を見つめるばかり
「ねぇどうしたの?」
友だちの日焼けした細い腕が動き
ゆっくりと指さしたのは
足元から前に伸びる黒い影
そして目玉だけギョロリと
夜空の大きな月を見上げました
一瞬、母にはなんのことだか
わからず
友だちの様子がおかしいのが
少し怖くなりました
でも、「あっ」
気が付いたのです!
前に伸びる黒い影と
その先の空に見える大きな月🌕
影は後ろに伸びていなければ
ならないはず・・・
友だちの影が揺らぎ
その手を伸ばしたように見えました
母は
足首に何かがサワっと触れたのを
感じましたが怖さのあまり
下を向く事ができません
二人は顔を見合わせ
ゆっくりゆっくり頭だけ後ろに
めぐらせます
ギギギと首の骨が軋む音が
聞えたような気がしました
そこには
後ろに伸びた黒い影
そして
見上げれば大きな月🌕
月が二つある!
ヒィ!と
ふたりは同時に息を呑み
走り出しました
目も合わさず言葉も出さず
ただ走って走って
それぞれの家に帰りブルブルと
震えて朝を迎えたのです

次の日に母は鹿児島の実家に帰り
その友だちとは二度と会うことも
ありませんでした
※家に帰り着いてからの事は
あまり覚えていないようです
後日談として
数年前の事、ご縁があり
この時の母の友達である少女の
姪御さんとお会いする機会があり
母は田舎で知り合った少女だと
言っていましたが実は遠い親戚
だった事がわかりました
その女性は前年に鹿児島で
亡くなっていた事も知りました
お子さんもいらっしゃらず
姪御さんをとても可愛がっていて
彼女も小さな時からこの不思議な
お話を何回も聞かされていた
というのです
「叔母はむかしおば様(当時の母)と
いっしょに海に遊びに行ってその時
不思議なことがあった」と
「あ!それ月が二つあったお話です か?」と私
「そうです、知ってるんですか?!」
あの日以来、二度と会う事はなく
鹿児島と東京でそれぞれの人生を
歩いていた二人でしたが、
その人生の中でこのお話を何度も
語っていた事を知りました

母から聞いた不思議なお話です
夏になると思い出す
母が少女だった時の怪異です
(再記)
「二つある」 その壱
母が中学生の時の夏休み
鹿児島の田舎にある親戚の家に
遊びに行った時に起こった
不思議で怖いお話です。
明日は家に帰るという前の日に
仲良くなった地元の少女に誘われ
水着とお弁当だけもって海に遊びに
行くことになりました
長く埃っぽい道をテクテク歩き続け
丘を越えやっと海に着いたのは
もうお昼過ぎでした
木の下でお弁当をひろげ
大きなおむすびにパクついて
バシャバシャとひと泳ぎ
波打ち際でふざけたり
すっかり疲れた二人は砂浜で
横になってぐっすりと眠って
しまいました
写真はお借りしました
やがて二人が目を覚ました時
お日様はすっかり傾き
不思議なことに
あれほど賑わっていた海岸には
家族連れも若者たちも人っ子一人
いなくなっていたのでした
驚いた二人は急いで身支度をして
丘を上り帰り道を急ぎました
「どうして急に誰もいなく
なっちゃったのかしら」
「うん・・・」
友達が急に無口になったの
にはわけがありました
帰り道にはどうしても
通らなければならない
お墓の側の暗い道があるからです
陽が沈むと人っ子一人いない道です
空にはもう大きなお月様が輝き白い道を
そして、それを見上げる母の顔も
明るく照らしていました

お墓の横にさしかかったとき
急に風が吹いて木々がザワザワと
二人を驚かせ
その影もまた少女たちを黙らせます
その時です
並んで歩く友達から
「ハッ」と息をのむ声が聞こえ
横を見ると、
少女は小さく口を開けたまま
じっと自分の足元を見つめているの
でした
ーつづくー
9月12日は母の命日でした
晴れたり曇ったりしながら
秋を感じる一日で
前日までの雷と雨が嘘のように
汗をかけば涼しい風が吹き
電車もバスもスムーズで待ち時間は
ほぼ無しでした
鎌倉は嘘のように人も車も少なく
特に道が信じられないほど空いて
いて驚きました
我が家のお墓と叔父のお墓は
並んでいます
この日は1人墓参だったので
2つのお墓を洗ってお花を供え
お線香を焚いて手を合わせました
2つのお墓にまたねと手を振った
時、私はなぜか満面の笑み
1人なのに満面の笑み!
バスで隣に座った大きな外人さん
奥様と彼はお二人とも手足に
凄いタトゥーでちょっと怖そう
でも、
奥様を座らせてから
彼は大きな体を縮めるようにして
本当にキュッと縮めていて
私の隣の席に座りました
ですが、
年配のご婦人が乗ってくると
電光石火で席を譲っていました👍
人は見た目によらず!
恵比寿顔のおじさま店員
鎌倉で豊島屋さんは外せません
鳩サブレ5個パックを買っただけ
でしたが
恵比寿顔のおじさま店員さんが
終始にこやかで丁寧で
私の心が柔らかくなりました
親切な爽やか青年
帰路につき相鉄線の終点で
音楽を聴きながらすっかり寝て
しまっていた私の膝をポンと叩いて
起こしてくれたのは
横浜から前の席に座っていた
爽やか笑顔のイケメン青年でした
あ、ありがとうございます💦
(お礼が言えたのは偉いぞ私)
おばさんにも親切なあなたの
未来はきっと明るいでしょう!
かえって若い娘を起こしてあげる方が
恥ずかしいのかもね😃
と言うわけで、
人も気候も全て満点な
母の命日の墓参でした
5個入り鳩サブレのパックはピンク
おり〜ぶ
家に帰り着いて着替えをする頃
雨が降り出しました
母のおかげかしら?
父はおおらかですがそういう気
はつかえない人ですから😊

