↑伊勢参宮名所図会より

伊勢神宮に対する最大の敬意ある拝礼
方法は日本古来よりの土下座、正式には
「土座礼」とのこと。
チベットの五体投地、中国や韓国での
膝突礼、イスラム教の拝礼にも通じる
もっとも敬虔な拝礼法。
(参照「絵図に見る伊勢参り」)

その歴史は魏志倭人伝、邪馬台国の記録
にまで遡る日本古来の拝礼方法であるが
西洋化し、かつプライドの高くなって
しまった現代においては神宮の神職以外
では行われなくなってしまったようです。



伊勢皇太神宮に対する最大の敬意を
表すこの拝礼法、土座礼を本日行わせて
いただきました。

我を捨て現代人の陳腐なプライドを
捨てて伊勢の大神に最大限の敬意を
表する行です。

伊勢の大神、天照大御神の御神徳が
益々盛んになる
ことをお祈り申し上げますm(__)m。

追記、
平成25年第62回神宮式年遷宮では
天皇陛下は宮中神嘉殿前の庭上で
神宮を遥拝された。庭上に畳を敷き
屏風で囲う形である。
大嘗祭の悠紀殿、主基殿もかつては
高床式ではなく、土の上に簀子や竹を
敷いたものであった。
天皇崩御に際しておこもりする
イロ殿も土座形式である。
(神社新報、平成31年3月11日号、
シリーズ大嘗祭より)


安藤広重「伊勢参宮略図」


平成31年3月21日 豊受大神宮

この後、偶然にも古殿地で伊勢修養団の
寺岡先生が土座礼の解説をされている
場面に出合い一緒に聞かせていただきました。

やはり、この参拝方法が正しいのだと
神々がお知らせくださったことだと
思います。

また神宮祭主清子様がお祭りされている
写真を拝見させていただきましたが
やはり玉石の上にござを敷いて拝礼
されていました。

最高神格の座す伊勢皇太神宮で
土下座せずして他にどこで土下座を
する機会があるというのでしょうか。