★この絵のテーマは「イコール」です
書斎の机の上にある天秤のカップの中で、ネズミさんとリスさんが読書をしています。
どちらも読書家のようでたくさんの分厚い本をカップに持ち込んでいます。
カップはリスさんのほうが重く傾いていて、今、ネズミさんがリスさんから本を借りようとしているところです。
タイトルは「To be equal」です。
絵もそのまま、天秤の傾きをこれから等しく整えていくような描写がされています。
リスさんが本を貸すことでネズミさんのカップは重みを増して、リスさんと同じ重さになるのでしょう。
ネズミさんやリスさんのこのやりとりは、11という数の他者との関わりの姿をシンプルに表しています。
まず、二人の距離感を絵から定義してほしいんですけど…何かわかることはありますか？
天秤のカップに入っているから、距離は一定に保たれていますよね。近すぎず、遠すぎない感じ。
そうそう。本の受け渡しが手を伸ばせば出来るくらいの距離。直にべったりと触れ合う感じではないよね。
色もさわやかなミントグリーンの背景だし、さらさらっとした印象ですね。でも触れ合いはできる距離っていうか、近すぎも遠すぎもしない絶妙な感じがします。
うんうん。独り言はしっかり聞こえてくるくらいの距離ですよね。
はい（笑）。このくらいの距離だと独り言も聞こえます。あっそうか、壁もないですもんね。
そうなんですよね。それぞれのカップっていうテリトリー（居場所）はあるけど、壁はないです。
テリトリー意識はあるけど、壁はない。触れ合えるしお互いの声が聞こえる距離だけど、近すぎも遠すぎもしない。
うんうん、いいですね。11という数の、他者との距離感が見えてきますね。
一定の距離が保たれているけど、コミュニケーションしたくないわけじゃないんですよね。
うん。絵の通り、にっこり親しげにしてますよね。触れ合うのは嫌いじゃないです。
お互いのテリトリー（居場所）を大切にしあう付き合いって感じかな？さわやかですね～。
そうなんです。これが11番さんのすてきなところです＾＾
さて、11が他者のテリトリーにあるものに興味がある時どうするかは、ネズミさんの様子を見るとわかります。
両手を差し出して、「その本貸して貸して！」って言ってる感じ。無邪気ですね。
はい。結構ストレートに「それ面白そう！」って態度に出しますし、無邪気に、それが欲しい！って手を差し出す感じです。
遠慮をする感じがないですね。リスさんは自分のテリトリーの本を貸すの、嫌じゃないんですかね？
どう思いますか？
う～ん…この絵で見るとにっこり気前よく貸している感じですよね。嫌じゃなさそう。
そうですね、11の意識があると、自分のテリトリーにあるものを欲しいと言われたときに、出し惜しみせずにさっと差し出すところがあります。
どうして遠慮なくそれが欲しいって言ったり、気前よくどうぞって差し出すことができるんでしょう…？
あ、なぜそこに疑問が湧きましたか？
11はテリトリーや距離感を大切にする性質ってことだったから…。他者の持っているものを遠慮なく欲しがるのってちょっと違和感があるし、されるほうとしては自分のテリトリーを侵害される気持ちになって、気前よくは差し出せないような気がしました。
うん、とてもいい感覚です。…じゃあもし、この本は実は、全部が二人のものなんだって考えるとどうですか？
えーー…！本がもともと二人のものなんだったら、お互いに自由に読む権利があるから遠慮なく貸してって言うし、貸すのを渋るのもおかしいですよね。
そうなんです。11にとって世界って共有財産みたいな感覚で、自分だけのもの…っていう執着はなかったりします。
世界が共有財産って面白い。なるほど、だからさわやかな感じになるんですね。執着感がないっていうか。
うんうん。でも、テリトリー意識や距離感へのこだわりはあるのがまた面白い特徴ですよね。だから自分が今手にしてる最中のものを貸してっていう人はＮＧです。親しき中にも礼儀あり、みたいな感覚かな。
そこ、礼儀のない相手だったらどうなるんだろう…。
キレますよ（笑）。さわやかで気前のいい11番さんですが、そこに対してはかなり厳しいです。
さわやかにキレるのかな…なんか、怖そう…。
そう。さわやかに冷静にキレるタイプです。そして二度と同じ天秤には乗せてくれなくなります。
自分の世界から相手を消す感じ？え、こ、こわ…っ！！
ちょっと会話の最後のところで怖がらせてしまいましたが…
11の力を持つ人は基本的にものすごく寛容です＾＾
11番さんの侵害されたくない範囲はとても狭くて、
逆にいうと、その狭い範囲以外のことはたいてい「別にいいんじゃない？」って感じ。基本的にOPENでおおらかなのです。
ただ、この世界は皆のもの（＝私のものであり、＝あなたのものであり、＝誰のものでもない（！！））という感覚が軸にありますので、
その共有意識が全くないようにふるまう人（＝他者や世界への敬意が感じられない人）に対しては拒否感が出ます。
この11独特の感覚を知っていると、11を持つ人のいろんな言動や、突如さわやかにキレて去っていく時のその心の奥底が理解できるのではないかな…と思います。
もちろん、敬意の表現の仕方なんて人それぞれだし、怒りポイントを知っていても逆鱗に触れてしまうことはあるでしょうけれど。（遠い目）
◇
ちょっと今日の内容は難し目かな？と思いましたがどうでしょう。
もう少し軽い内容で書いていきたいですね。ついあれこれ書いちゃうのをやめたい今日この頃…。
と言いつつ、今回も言いたいことをだいぶ端折っています。内容は3回くらい書き換えてますし…。
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