実は隠れてヒョクと会ってるんだ。
オレとヒョクだけの秘密だから、これは誰にも知られちゃいけない。
特に同僚のシウォンとチャンミンには……。
「最近、ドンヘヒョン機嫌がいいですね」
「確かに……。以前より笑顔が増えたかな」
揃って休暇をとったドンヘ、シウォン、チャンミンの三人は、カフェでランチしていた。
目の前のドンヘはずっとスマホとにらめっこしている。
「又スマホ見て笑ってますね」
「ヒョクの画像かウネ動画でも検索してるのかもな」
シウォンは優しい目でドンヘを見つめた。
「実際、ドンヘがヒョクと離れたらどうなるのか心配だったからね。あの淋しそうな顔は庇護欲駆りたてられるから、俺的にも辛い」
「シウォニヒョンは慈愛の塊だから」
「悪かったな、過保護で」
「褒めたつもりですけど?」
二人は笑いあうとドンヘを見つめた。
「それにしても幸せそうな顔してますね」
「ドンヘの笑顔は伝染するんだ。見てる人をも幸せな気分にしてくれる」
「まさにドンヘ・マジックですね」
「はは、確かに」
その時、ドンヘがいきなり顔をあげた。
「何二人でオレの事見て笑ってるんだよ~☆オレの顔、なんか付いてる??」
「付いてない、付いてない」
「いつも通りのイケメンですよ」
「なんだよ、それ~!!」
ふてくされるドンヘと笑うシウォンとチャンミン。
三人は穏やかなランチタイムを楽しんだ。
その日の夜。
「会いたかったよ、オレのヒョク。いつ見てもカッコよくて綺麗だ」
「ふふ、大丈夫!浮気なんてしてないから。早くヒョクとD&Eの活動したいな…」
ドンヘの囁くような声は暗闇に溶けて吸い込まれていった。
休日、又三人でカフェでランチしているとドンヘが食べる手を止めて、スマホに見入っていた。
「又スマホ見てますね」
「しかも、何だか嬉しそうだな」
「シウォニヒョン」
「………」
二人はうなずき合うとそっとドンヘの後ろにまわる。
夢中でスマホをいじっているドンヘは二人にまったく気づかない。
「ヒョン、何見てるんですか?」
チャンミンに急に肩を叩かれて、びっくりしたドンヘは一瞬怯んだ。
「えっ!?わぁ…!!」
その隙にシウォンがドンヘのスマホを取り上げた。
「こ、これは……っ!?」
「わぁ~!オレのヒョク~!!」
ドンヘのスマホの画面には、スタポのウニョクが映っていた……。

「で?ドンヘは最近、ずっとスタポをやってたからスマホばっかり見てた訳だ」
「うぅ…そう、です…」
「………」
無言のチャンミンと同情するかのようなシウォンの視線が痛い。
「絶対バカにされると思ったから、二人には言えなかったんだよ!」
俯くドンヘ。
「……バカになんてしませんよ。会いたい気持ちは同じですから」
そう言ってチャンミンが取り出したのはスマホだった。
「俺はユノヒョンでやってます」
そこには義務警察の衣装を着たユノが映っていた。
「えぇ!?…てか、その衣装高くてオレまだヒョクに買ってあげられないのに~!!」
「頑張っていつか着せてあげて下さいね」
「チャンミナのいけず~!」
「ふっ」
黙って二人を見つめるシウォンに気づき、ドンヘが尋ねる。
「シウォナ、オレの事軽蔑する?」
恐る恐るそう聞くドンヘにシウォンが口を開いた。
「まさか!実は俺もやってる。勿論、ドンヘで」
「ええぇ~!?」
「ドンヘヒョンの実物が傍にいるのに!?」
「後、ヒョクもいるぞ♪」
「ヒョクはオレのだからダメ~!!!」
まったりとした空気が流れるカフェに三人の笑いと怒号が飛び交った。
「ヒョクチェ、何してるんだ?」
休日に昼食をとっていたウニョクは同僚に声をかけられた。
「別になんでもないって!」
「その割には凄くいい顔してたぞ~!さては彼女か!?」
「ん~、まあ…」
「図星かよ!ごちそうさん!!」
去って行く同僚を横目にウニョクはスマホの画面に目を戻す。
「もう少しで会えるな、俺達」

そこには義務警察の衣装を着たスタポのドンヘがウニョクに笑いかけていたのだった。
おしまい☆
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このお話はブロ友Aさんのコメントに触発されて書きました♪
会えない淋しさをスタポで二人が癒してたらいいですね~☆
スタポ画像はこれ又、ブロ友のUさんにお借りしました!!
お二人共、有難うございました~♪
これはあくまで私の妄想話なので、突っ込みどころが満載だとは思いますが目をつぶって頂けると有難いです☆(;^_^A