楽しんで頂けたら嬉しいな!( ´艸`)
これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆
実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m
〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん
〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪
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『まだかな?まだかな??ちょっと早く出すぎたかな…///』
オレは家の前でソワソワしながらウニョクを待っていた。
今日は久し振りにウニョクと出掛ける約束をしてたから…ついつい早めに玄関を出ちゃったんだ。
『迎えに行くから家の前で待ってて!』
そうウニョクから電話が来たのがちょうど一時間前。
早く会いたくて、直ぐに支度して待ってるんだけど…ウニョクの家からオレの家まで自転車でも一時間半はかかる距離。
道の先を見つめてると、頭上から声をかけられた。
「どーした、ドンへ!ソワソワして。さてはウニョクとデートの約束でもしてるのか~!?」
ニヤニヤして隣家の二階からヒチョルが顔を覗かせる。
「ヒチョリヒョン、おはよう!!うん!これからウニョガとお出掛けだよ~♪」
フニャリと笑うとヒョンも笑い返してくれた。
「相変わらず仲良いな~、お前ら」
「ヒョンだってイェソンさんと仲良いでしょ!だから、おあいこだよ~!!」
「ははは、そっか!お、ドンへ!待ち人きたる、だ」
「……!?」
ヒチョルに促されて道の先に目を凝らす。
その視線の先に、必死に自転車を走らせる愛しい人の姿が写った。
「ドンへ~!」
「ウニョガ!!」
手を振りながら近づいて来るウニョクにドンへも手を振り返す。
ウニョクの自転車はキュッという大きな音をたてて、ドンへの目の前で停止した。
「早かったね!びっくりした~☆」
「ドンへに早く会いたくてさ、自然と足に力入ってスピードアップした!」
少し息が上がったウニョクがガッツポーズしながら笑う。
「ウニョガ…どうしよう。オレ、凄く嬉しくて泣きそう…」
「ドンへ…///」
暫く見つめ合っているとふいにヒチョルが口を開く。
「ほらほら!お前ら出掛けんだろ!?早く行けって!!」
ヒラヒラと迷惑そうに手を振るヒチョルは、言葉と裏腹に笑っている。
「よし、じゃ行くか!」
「うん!」
自然にウニョクの自転車の後ろに跨がる。
「じゃあ、ヒョン行って来るね~!」
笑顔で手を振るドンへに笑顔で頷くヒチョル。
ウニョクもヒチョルに軽く会釈すると、自転車を走らせた。
自転車はスピードに乗って、路地の間を抜けて行く。
暫くいつものようにウニョクの着ているトレーナーの後ろを掴んでいたんだけれど……。
『ウニョガの背中、温かそうだな…。ちょっとだけくっついても、いいかな?』
躊躇いがちにウニョクのお腹に腕を回すと、ドンへは頬をピッタリとウニョクの背中にくっつけた。
途端にビクッとしたウニョクがいきなり自転車を止める。
「あっ!ご…ごめん!!人目あるし、嫌だよね」
途端にパッと離れるドンへ。
「……ちょっと飛ばすから、しっかり掴まってろよ!」
ウニョクは振り返らずに言う。
「う、うん…」
ドンへは又ウニョクのトレーナーを掴み、跨がった自転車の荷台をしっかりと掴む。
それを確認するとウニョクの自転車は、緩やかに走り出した後に加速した。
ウニョクの後ろで、流れていく景色をぼんやりと眺める。
暫く走った所でドンへは目的地とは道が違う事に気がついた。
「あれ?ウニョガ、どこ行くの??いつも練習してる公園の方向じゃないよね!?」
「行き先、変更だ!!ドンへ、ちょっとつき合って」
今日はウニョクにダンスの稽古をして貰う予定だったから、ドンへは先に買い物をするのかな…と思い了解の返事をした。
二人を乗せた自転車は、風を受けながら路地を抜けて行った――。
「着いたぞ~!」
「あ、ここ…」
そこは、忘れもしないウニョクがドンへにプロポーズした高台の森林公園だった。
ドンへは自転車を降りると周りを見渡す。
「明るいうちに来ると雰囲気違うね」
「夜景も綺麗だけどな。しかし、いつ来ても見事に人いないよな~!」
「……てか、誰もいないよ、ウニョガ」
「はは、貸し切りだな!」
そう言うとウニョクは自転車を止めて、近くのベンチに腰かけた。
ドンへも後をついて隣にちょこんと座る。
「……あのさ、ドンへ」
「ん?」
「嫌じゃなかったから」
「え?」
いきなり切り出されて、何の事か分からずにドンへはキョトンとする。
「……さっきのほら、自転車のバックハグ」
「あ…!!///」
思い出して赤面するドンへ。
「でも人目あったし、ウニョガびくってして振り返ってくれなかったし…」
心配そうに眉を八の字にする。
「……嬉しくてニヤけてたから、振り返れなかったんだよ///」
「え!?そうなの?」
目を真ん丸にして驚くドンへ。
「抱きつかれてだらしなくニヤける彼氏なんてさ、カッコ悪いじゃん……」
「ウニョガはニヤけててもイケメンだよ」
どちらともなく笑い合う。
「なあ、ドンへ…」
「何?」
ウニョクが真剣な目でドンへを見る。
「俺には我慢しなくていいから…」
ウニョクがドンへの手に自分の手を重ねた。
「俺が嫌がるかな、とか考えないで…ドンへがしたいようにしていい。遠慮なんかしなくていいんだからな」
「ウニョガ……」
「それにきっと、俺もお前と同じ気持ちだからさ」
「………」
ウニョクの視線とドンへの視線が熱く交差して揺れた。
どちらともなく顔を寄せ合うと、二人は目を閉じて口づけを交わす。
暫くして離れるとドンへはウニョクを見つめた。
「オレ、今凄くウニョガにキスしたいって思ったんだけど…ウニョガもそう思った?」
「勿論!だからキスした。ほらな、俺達以心伝心だろ!?」
ドンへはウニョクの胸の中に飛び込んだ。
「有難う、ウニョガ。オレ凄く幸せだ」
「俺も有難うな、ドンへ。お前に会えて、世界一幸せだ」
ウニョクもドンへをしっかりと抱き締める。
誰もいない森林公園のベンチで二人は、いつまでも抱き合っていた。
暖かな陽射しに包まれながら―――。
『そう、幸せはいつもいつだって君の中にあるんだ』

おしまい
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仕事帰りの電車の中で必死に頑張って、何とか年内に間に合いました~!!
でも年末年始の忙しい最中じゃ、読んでくれる方いらっしゃらないかも…( ̄▽ ̄;)
皆様は楽しい新年をお迎え下さいませ☆
私は元旦も二日も仕事です…(;^_^A
※少し加筆修正致しました。
※画像お借りしました!有難うございます!!