ブーシュカ・ウネウネ物語(番外編16 幸せは君の中に編) | 輝く君がいるなら

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いつぞや話してた自転車ネタです♪

楽しんで頂けたら嬉しいな!( ´艸`)



これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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『まだかな?まだかな??ちょっと早く出すぎたかな…///』

オレは家の前でソワソワしながらウニョクを待っていた。

今日は久し振りにウニョクと出掛ける約束をしてたから…ついつい早めに玄関を出ちゃったんだ。

『迎えに行くから家の前で待ってて!』

そうウニョクから電話が来たのがちょうど一時間前。

早く会いたくて、直ぐに支度して待ってるんだけど…ウニョクの家からオレの家まで自転車でも一時間半はかかる距離。

道の先を見つめてると、頭上から声をかけられた。

「どーした、ドンへ!ソワソワして。さてはウニョクとデートの約束でもしてるのか~!?」

ニヤニヤして隣家の二階からヒチョルが顔を覗かせる。

「ヒチョリヒョン、おはよう!!うん!これからウニョガとお出掛けだよ~♪」

フニャリと笑うとヒョンも笑い返してくれた。

「相変わらず仲良いな~、お前ら」

「ヒョンだってイェソンさんと仲良いでしょ!だから、おあいこだよ~!!」

「ははは、そっか!お、ドンへ!待ち人きたる、だ」

「……!?」

ヒチョルに促されて道の先に目を凝らす。

その視線の先に、必死に自転車を走らせる愛しい人の姿が写った。

「ドンへ~!」

「ウニョガ!!」

手を振りながら近づいて来るウニョクにドンへも手を振り返す。

ウニョクの自転車はキュッという大きな音をたてて、ドンへの目の前で停止した。

「早かったね!びっくりした~☆」

「ドンへに早く会いたくてさ、自然と足に力入ってスピードアップした!」

少し息が上がったウニョクがガッツポーズしながら笑う。

「ウニョガ…どうしよう。オレ、凄く嬉しくて泣きそう…」

「ドンへ…///」

暫く見つめ合っているとふいにヒチョルが口を開く。

「ほらほら!お前ら出掛けんだろ!?早く行けって!!」

ヒラヒラと迷惑そうに手を振るヒチョルは、言葉と裏腹に笑っている。

「よし、じゃ行くか!」

「うん!」

自然にウニョクの自転車の後ろに跨がる。

「じゃあ、ヒョン行って来るね~!」

笑顔で手を振るドンへに笑顔で頷くヒチョル。

ウニョクもヒチョルに軽く会釈すると、自転車を走らせた。






自転車はスピードに乗って、路地の間を抜けて行く。

暫くいつものようにウニョクの着ているトレーナーの後ろを掴んでいたんだけれど……。

『ウニョガの背中、温かそうだな…。ちょっとだけくっついても、いいかな?』

躊躇いがちにウニョクのお腹に腕を回すと、ドンへは頬をピッタリとウニョクの背中にくっつけた。

途端にビクッとしたウニョクがいきなり自転車を止める。

「あっ!ご…ごめん!!人目あるし、嫌だよね」

途端にパッと離れるドンへ。

「……ちょっと飛ばすから、しっかり掴まってろよ!」

ウニョクは振り返らずに言う。

「う、うん…」

ドンへは又ウニョクのトレーナーを掴み、跨がった自転車の荷台をしっかりと掴む。

それを確認するとウニョクの自転車は、緩やかに走り出した後に加速した。

ウニョクの後ろで、流れていく景色をぼんやりと眺める。

暫く走った所でドンへは目的地とは道が違う事に気がついた。

「あれ?ウニョガ、どこ行くの??いつも練習してる公園の方向じゃないよね!?」

「行き先、変更だ!!ドンへ、ちょっとつき合って」

今日はウニョクにダンスの稽古をして貰う予定だったから、ドンへは先に買い物をするのかな…と思い了解の返事をした。

二人を乗せた自転車は、風を受けながら路地を抜けて行った――。






「着いたぞ~!」

「あ、ここ…」

そこは、忘れもしないウニョクがドンへにプロポーズした高台の森林公園だった。

ドンへは自転車を降りると周りを見渡す。

「明るいうちに来ると雰囲気違うね」

「夜景も綺麗だけどな。しかし、いつ来ても見事に人いないよな~!」

「……てか、誰もいないよ、ウニョガ」

「はは、貸し切りだな!」

そう言うとウニョクは自転車を止めて、近くのベンチに腰かけた。

ドンへも後をついて隣にちょこんと座る。

「……あのさ、ドンへ」

「ん?」

「嫌じゃなかったから」

「え?」

いきなり切り出されて、何の事か分からずにドンへはキョトンとする。

「……さっきのほら、自転車のバックハグ」

「あ…!!///」

思い出して赤面するドンへ。

「でも人目あったし、ウニョガびくってして振り返ってくれなかったし…」

心配そうに眉を八の字にする。

「……嬉しくてニヤけてたから、振り返れなかったんだよ///」

「え!?そうなの?」

目を真ん丸にして驚くドンへ。

「抱きつかれてだらしなくニヤける彼氏なんてさ、カッコ悪いじゃん……」

「ウニョガはニヤけててもイケメンだよ」

どちらともなく笑い合う。

「なあ、ドンへ…」

「何?」

ウニョクが真剣な目でドンへを見る。

「俺には我慢しなくていいから…」

ウニョクがドンへの手に自分の手を重ねた。

「俺が嫌がるかな、とか考えないで…ドンへがしたいようにしていい。遠慮なんかしなくていいんだからな」

「ウニョガ……」

「それにきっと、俺もお前と同じ気持ちだからさ」

「………」

ウニョクの視線とドンへの視線が熱く交差して揺れた。

どちらともなく顔を寄せ合うと、二人は目を閉じて口づけを交わす。

暫くして離れるとドンへはウニョクを見つめた。

「オレ、今凄くウニョガにキスしたいって思ったんだけど…ウニョガもそう思った?」

「勿論!だからキスした。ほらな、俺達以心伝心だろ!?」

ドンへはウニョクの胸の中に飛び込んだ。

「有難う、ウニョガ。オレ凄く幸せだ」

「俺も有難うな、ドンへ。お前に会えて、世界一幸せだ」

ウニョクもドンへをしっかりと抱き締める。

誰もいない森林公園のベンチで二人は、いつまでも抱き合っていた。

暖かな陽射しに包まれながら―――。


『そう、幸せはいつもいつだって君の中にあるんだ』


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おしまい

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仕事帰りの電車の中で必死に頑張って、何とか年内に間に合いました~!!

でも年末年始の忙しい最中じゃ、読んでくれる方いらっしゃらないかも…( ̄▽ ̄;)

皆様は楽しい新年をお迎え下さいませ☆

私は元旦も二日も仕事です…(;^_^A


※少し加筆修正致しました。

※画像お借りしました!有難うございます!!