もうすぐウネの二人は行ってしまうけれど…ウネウネの二人は相変わらずラブラブですよ~!(*^.^*)
これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆
実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m
〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん
〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪
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「明日の休み、ドンへと買い物行きたいからさ!つき合ってよ。昼頃、俺んちに来てくれる?」
もうすぐ、俺の大切なドンへの誕生日。
俺はドンへにプレゼントを買う為に、会う約束を取りつけた。
最近、部活が忙しくて二人きりでなかなか出かけられなかったから、思いっきり一緒の時間を過ごそう。
まったり楽しいデートになる…はずだったんだ。
「……………」
店の入口でドンへが目を真ん丸にして、固まっている。
それもそのはず、いつもならこんなに忙しくないはずのうちの店が、沢山のお客さんでごった返していたからだ。
うちは代々続くパン屋で、家族経営のこじんまりした普通のパン屋だから、店がここまで客に溢れた事なんて今までなかった。
最近、父さんが作った酵母のパンがクチコミで「美味しい」と評判になり、ついで日頃の感謝を込めて本日限り2割引セールと相まってお店は大繁盛。
で、今に至る訳だ。
「ドンへ、悪い☆上がって待ってて!」
そうドンへに声をかけると、頷きながらレジ脇の扉をくぐって中へ入って行った。
それを横目で確認しながら、俺はレジ打ちする母さんの横で商品を袋に入れてお客さんに手渡してく。
「お~い、母さん!仕込み手伝ってくれ!!じゃないと次の焼き上がりに間に合わん」
父さんのSOSに、母さんが慌てる。
「あら、やだ☆ヒョクチェ、悪いけどレジ頼んでもいい?」
「オッケー!代わるから早く向こう行ってやれよ」
レジを素早く抜ける母さん。
まだまだ会計の列は長い。
どうしてこんな日に限って、姉ちゃんは彼氏とお出かけ中なんだ!?
気合いを入れ直した、その時――。
「ウニョガ、手伝うよ」
ドンへがふわりと奥から現れて、俺の横に立った。
「オレ、レジは無理だから袋詰めするね」
「お…おぅ!有難うな!!助かるよ、ドンへ」
ドンへが俺を見てにっこりと笑った。
「いらっしゃいませ!大変お待たせ致しました」
爽やかな癒し系ドンへの笑顔で、待たされたお客さんもいつしか笑顔になる。
『ヤバい!!レジが二人、超イケメン♪』
そんなLINEが拡まって、店は更に大盛況!
この日、なんと店は開店以来最高の売上を樹立したのだった。
「はぁ~、疲れた」
お客さんも一段落して、俺は家の奥で身体を投げ出してぐったりする。
「ごめんな、ドンへ。お前まで手伝わせちゃって」
「ううん、オレ接客嫌いじゃないし…むしろ楽しかった~♪」
そう言ってふにゃんと笑う。
「本当に御免なさいね、ドンへ君。今日、ヒョクチェと出かけるはずだったんでしょう?」
母さんが温かいお茶とサンドイッチを持って来てくれた。
「良かったら食べてね」
「有難うございます!!頂きます!」
満面の笑みでサンドイッチを頬張るドンへ。
「美味しい~♪」
『もぐもぐしてる顔も可愛いな……/////』って、そうじゃなくて☆
「ドンへ、ちょっと遅くなっちまったけど…食い終わったら出かけよう」
「うん!」
俺とドンへは黙々とサンドイッチを食べ続けた。
「もうすぐドンへ誕生日だろ?新しいスニーカー、プレゼントすっからさ。又色違いでお揃いにしよ!」
「えっ、いいの!?わ~、嬉しいな♪」
ドンへは真剣に選んでいる。
「お前青がいいんだろ?俺は何色にすっかな~☆」
「ウニョガの選んだ形ので青いのにする~♪」
「あ、これいいな!」
「カッコいい!!………でも、ちょっと高すぎるよ。ウニョガ」
値札を見て躊躇うドンへ。
「大丈夫!お前の誕生日の為に、俺バイト頑張ったし☆それに…」
「……?」
ふいに顔を寄せて来た俺に、ドンへは何事かと首を捻る。
「父さんがさっき、ドンへと旨いもんでも喰ってこいって軍資金くれたからさ」
「え!?本当?」
「昼間、店手伝わせたお詫びだって」
「そんな…オレ好きで手伝っただけなのに」
申し訳なさそうなドンへに笑いかける。
「誕生日プレゼントなんだから、遠慮すんなって!!」
「うん…有難う、ウニョガ!」
ドンへの笑顔で俺の胸は、幸せでほっこり温かくなるのだった―――。
スニーカーを買った後、服見たり夕飯食べながらおしゃべりしてたら、あっという間に陽が暮れた。
店の手伝いがなかったら、もう少し長く一緒にいられたのにな……。
そんな事を考えてたら、ドンへがぽつりと呟いた。
「もう帰らなきゃ、だよね…?」
どうやら寂しいと感じていたのは、俺だけじゃなかったみたいだ。
「そうだ!!ドンへ、もうちょっとだけつき合ってよ」
そう言うと俺はドンへの手を取って走り始めた。
「え!?ウニョガ、どこ行くの?」
「見せたいもんあるから、一緒に来て!」
繁華街から住宅地を抜けて、高台にある森林公園に辿り着いた途端。
「うわぁ…!」
ドンへの口から感嘆の溜め息が漏れる。
そこには、無数の宝石を散りばめたような夜景が拡がっていた。
「凄い綺麗~!」
「だろ?俺ここの夜景好きでさ。たまに煮詰まると一人で見に来るんだよ」
キラキラした目を見開いて、夜景を見つめるドンへ。
「俺さ、子供の頃からずっとパン屋を継ぐのかな…って漠然と思ってた。ダンスは好きだったけど、一生の職業にするつもりもなかったし」
夜景を見ながら話し始めた俺を、ドンへが黙って見つめ返すのが分かる。
「だけど、俺はお前に出会った。ドンへに会ってから、俺ダンスで頂点目指したいって本気で思ったんだ」
「……パン屋はどうするの?」
消えそうな位か細い声でドンへが聞き返した。
「大丈夫!姉ちゃんが継ぐから」
「えっ!?」
俺の言葉にドンへは驚いたようだった。
「姉ちゃんの彼氏、パン職人だし…結婚したらうちのパン屋継いでくれるってさ!だから俺は、お前と一緒にダンスの天辺目指す!!」
「ウニョガ…」
「えっと…あのさ、ドンへ。これ一応、俺なりのプロポーズのつもりなんだけど……/////」
ドンへの目からキラキラした雫が零れ落ちる。
それを親指で優しく拭うと俺はドンへを真剣に見つめた。
「返事を聞かせて?ドンへ」
「……さっきオレ、いつかウニョガは結婚してパン屋さん継ぐのかな、なんて考えてた。悲しくなったけど、ウニョガ長男だし仕方無いって思い込もうとしてたんだ。だから…だから、凄く嬉しい」
ドンへが泣きながら笑う。
「有難う、ウニョガ。オレとの未来を選んでくれて…。答えは勿論、はい!!です」
「ドンへ!」
きつく抱きしめると、ドンへも俺を抱く手に力を込めた。
「有難う、ドンへ。ずっと一緒に頑張ろうな!俺、お前となら絶対天辺行ける気がする」
「うん…オレもウニョガとなら頑張れるから」
自然と唇が重なった。
「愛してる、ウニョガ」
「俺も愛してる、ドンへ」
つき合って2回目のドンへの誕生日は、俺達二人にとって忘れられない一生の記念日になった。
ゆっくりでいい。
これからも共に歩いて行こうな、ドンへ。
誕生日おめでとう!!
これからも、ずっとずっと愛してる―――。

おしまい
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ウニョガ、とうとうプロポーズしちゃいました~(笑)
これから頑張って、ウネウネちゃん達が将来D&Eで活躍したら素敵ですよね~♪(*´∇`*)
きっと二人なら出来るよ!
※画像お借りしました☆有難うございます!