ブーシュカ・ウネウネ物語16 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

お久し振りね☆のウネウネ本編です!!

だいぶ前回より間があいてしまったので、お話忘れてしまった方が多いかもですね~☆(;^_^A

のろまな亀ですみません!!(つд`)

多分、後一回でウニョクとキボムのお話は終わる予定です☆



これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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朝の凛とした空気がオレの頬を撫でる。

今日はいよいよコンテスト当日。

「よし!頑張るぞ☆」

昨日は良く寝たし、体調も万全!

気合を入れて家の外に足を一歩踏み出した、その時……。

「チビ助、随分気合入ってんな」

楽しそうな声が頭上から降って来た。

「ヒチョリヒョン」

隣の二階の窓に目をやると、ヒチョルがにこやかな笑みを浮かべて自分を見下ろしていた。

「今日、初コンテストなんだろ?で、どうなんだ?調子の方は」

「ばっちりだよ!」

曇りのない瞳でそう告げる。

「……迷いのない良い顔だ。それなら、大丈夫だな」

綺麗に微笑むと優しい眼差しでオレを見て、頷いてくれた。

「行って来ます!!」

「おう☆頑張って来い!」

手を振って踵を返すと、オレは待ち合わせの学校へと急いだ。





途中、イェソンさんのコンビニの前にさしかかった瞬間――。

「ドンヘ!」

中からオレを呼ぶ声がして振り返ると、入口からイェソンさんがオレを手招きする。

何事かと駆け寄るとイェソンさんが笑いながらオレを見つめた。

「ヒチョルから聞いたよ。今日、コンテストなんだって?」

「はい!」

元気よく答えると、目を細めてオレの頭をポンポンと撫でた。

「そっか。まだ時間あるんだろ?特製のスタミナジュース用意したんだ☆飲んでけよ」

「え、いいんですか!?有難うございます!」

奥のイートインコーナーに通されると、身体に良さそうな色味のジュースがコップに入って置かれていた。

「頂きます♪」

爽やかな酸味と頭がシャキッとするような後味がじんわりとオレの中に沁み入ってくる。

イェソンの真心そのままのような味わいに、一気に飲み干すとテーブルにコップを置いた。

「ご馳走さまでした!」

「どういたしまして。味はどうだった?」

「凄い元気が出る味で美味しかったです!」

「じゃあ、優勝は決まりかな?」

二人で笑い合う。

「余計な事は考えずに、全力で行けよ。そうすれば結果は必ずついて来る」

「はい!行って来ます」

見送るイェソンに別れを告げて、オレは気を引き締めると力強く歩き出した。





学校の校庭に着くと、まだ誰も来ていなかった。

『流石に一時間前じゃ誰もいないよね…』

ボーッとしているのもなんだし、落ち着かないオレはコンテストの振りを確認しようとiPodを取り出す。

イヤホンを装着して曲を流すと、オレはウォーミングアップのつもりで踊り始めた。

今までの練習が走馬灯のようにオレの胸を通り過ぎる。

ウニョクのダンスに心惹かれて、誘われるままダンス部に入部した。

それからは一生懸命努力して、寝る間も惜しんで練習に明け暮れた。

辛い事もあったけど、それだけじゃなくて…楽しい事も嬉しい事もそれと同じ位に沢山あった。

オレは確信していた。

『オレ、やっぱりダンスが好きだ…!』

ふと気がつくと、曲が2TOPで踊るシーンにさしかかっていた。

『そう、ここでいつもウニョガが右に出て来て…』

目を瞑ってイメージしていると、ふいに右側に風を感じた。

『え…っ!?』

びっくりして慌てて目を開くと隣にウニョクがいた。

「ウニョガ!?」

「いいから、そのまま続けろ」

真剣な眼差しにオレはウニョクと踊り続ける。

ただただ無心に心地よい音楽に身を委ねて、五感の全てを解放して隣のウニョクと呼吸をひとつにする。

『あ…この感じ…!!』

懐かしい感覚に我を忘れて一心不乱に踊り続けた。

やがて曲が終わると、オレは涙目で隣のウニョクを見つめた。

「ウニョガ……!」

「お帰り、ドンヘ…」

優しいウニョクの笑顔が眩しくて、ウニョクの胸に飛び込んだ。

「オレ、随分遠回りしちゃった…ごめん」

「信じてた。お前ならきっと立ち直るって」

「ウニョガ…」

「今までで最高のダンスだった!やっぱり俺の隣はドンヘ、お前じゃなきゃ嫌だ」

ウニョクがオレをきつく抱き締めた、その時――。

「ドンヘ!」

「感覚、戻ったんだね」

口々に言いながら、ダンス部の皆がワッと駆け寄って来た。

「皆…心配かけてごめん!オレ、もう大丈夫だから」

「聞くまでもないとは思いますが…鈍ちゃん、今日のコンテストは誰と踊りますか?」

キュヒョンの問いかけに、オレは真剣な顔で答える。

「オレ…ウニョガと踊りたいです!」

迷いのない眼差しでそう言うと、皆から大歓声が上がった。

「キボムもそれでいいですね?」

「ドンヘが決めた事だから、従うよ」

キュヒョンに促されてキボムも答える。

一瞬目が合うと、キボムは少し哀しそうに微笑んだ。

「ごめんね、キボム…オレ…」

「ドンヘが責任感じる事ないよ。さっきのダンス見せつけられたら、誰だって納得せざるを得ないだろ?俺も肩の荷が下りた感じ。ちょっと残念だけど」

そう言うと、キボムはウニョクに視線を合わせる。

「ドンヘを泣かすなよ。そんな事したら、横からかっさらうからな」

「あぁ、絶対にそんな事しねぇから安心しろ」

ウニョクとキボムがふっと笑い合う。

「さぁ~!皆揃ったね!?出発するから、車に乗って」

トゥギ先生が号令をかけて、皆がワゴン車に移動を始める。

「今日は頑張ろうな!」

オレとウニョクの背中を叩いてワゴンに促すと、先生がキボムの肩を優しく掴んでニッコリと微笑んだ。





オレとウニョクの渾身のダンスは、観客に大歓声で迎えられ…審査員に「鏡を見ているようなダンス」と称賛された。

そして、大規模なコンテストではなかったけれど…初出場ながらも初優勝という偉業を成し遂げて、伝説となったのだった―――。


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続く

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ドンへはウニョクを選びました~♪(*´∇`*)

次回は後日談になります!!


※画像お借りしました!!有難うございます☆