ブーシュカ・ウネウネ物語8 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

入部テストに合格したキボム。

部室でドンヘを巡って、ウニョクとキボムは火花を散らす事に…。

一方、キボムはドンヘの知らない所でウニョクに宣戦布告します☆

ドキドキの第8話、始まりです!!


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「は~い、皆集合!じゃあ、ストレッチ始めるよ~♪」

ソンミンの言葉に皆、ノロノロと集まって来る。

「ドンヘ、一緒に組もう!」

笑顔でオレの手を取るキボム。

「おい!ドンヘはいつも俺と組んでるんだ☆お前はキュヒョナと組めよ」

その手を掴んで引きはがすウニョク。

「誰と組むって別に決まってる訳じゃないんだから、今回は譲ってくれませんか?」

キボムがウニョクを冷たく見据える。

「あ…あの、オレ…」

あたふたするオレを見かねたのか、キュヒョンがオレ達の間に割って入る。

「はいはい、喧嘩しない!今日は鈍ちゃんとは僕が組みます。鰯はミニと、キボマはむっつりと組んで下さい☆」

「ちょ…キュヒョナ、お前何勝手に仕切ってんだよ!」

声を荒げたウニョクに向き直ると、冷たい声で一言。

「決まりはないんだから、別にいいでしょう?毎回これじゃ堪らないんで、明日からは鈍ちゃんの相手は鰯とキボムのローテーションって事で…いいですね??」

「俺は異議なしで」

キボムがキュヒョンに賛同する。

「鈍ちゃんは?どうです?」

キュヒョンがオレを振り返る。

「キボムがそう言うなら、それで…」

そう返事をした後にチラッとウニョクを見ると、一瞬悲しそうな顔をしたけど…ここでオレが『ウニョガと組みたい!』って我儘言ったら場の雰囲気が悪くなるから、ぐっと堪えて我慢した。

「鰯もそれでいいですね?鈍ちゃんを困らせたくないでしょう?」

キュヒョンの言葉に、ウニョクは俯くと…。

「あぁ。ドンヘがそれでいいなら、俺も構わない」

不機嫌そうにそう言った。

「大体、何でミニと俺なんだよ☆キボムかシウォナだっていいじゃんか!」

ぶつぶつと文句を垂れるウニョク。

「決まってるでしょう?イケメンはミニに近づけたくないんですよ。ミニが惚れでもしたら大変ですからね。やっぱり、鰯じゃないと安心できません☆鈍ちゃんも、この鰯のどこがそんなにいいんだか…」

キュヒョンの容赦ない一言に、ぶち切れ寸前のウニョク。

「おい!俺のどこがブサイクだって!?」

「誰もそこまで言ってませんよ。自覚があるから、そう聞こえるんじゃないですか?」

キュヒョンの胸ぐらを掴むウニョクに険悪なムードが漂った、その時……。

「キュヒョナ!言い過ぎ☆」

「ウニョガは美男子だよ!!」

ソンミンとオレの声が同時に響いた。

「ぷっ…☆」

シウォンが吹き出す。

「まったく、下手なお笑い見るよりも面白いな~☆うちのメンバーは!」

ツボに入ったのか、大爆笑のシウォンと呆気にとられるウニョク、キュヒョン、ソンミンにオレ。

気が付くとキボムも後ろを向いて笑いを堪えてた。

「さあ、ストレッチ始めようか!」

笑い涙を拭きながらシウォンが言ったのを合図に。

「そうだね、練習始めよう♪」

「鈍ちゃんの美的感覚は絶対にズレてるな。あれが美男子なら、世の男は皆イケメンだろ☆」

「こら☆聞こえてんぞ、キュヒョナ!」

ソンミン、キュヒョン、ウニョクがそれぞれ散って行く。

オレも行こうとしたら、キボムと目が合った。

「楽しい部だね。俺、入部して良かったよ☆」

そう笑いながらキボムが言うから、何だかオレまで嬉しくなってしまった。

「はい、鈍ちゃんはこっち!」

キュヒョンが急にオレを引っ張って、バランスを崩したオレはキュヒョンに抱きつく形になってしまった。

「あ~っっ!!キュヒョナ、てめぇ☆ドサクサに紛れてドンヘにやらしい事してんじゃねぇぞ!!」

「受け止めただけでしょ!?変な事言わないでよ!」

「あっはっは!もう笑わせるのはやめてくれよ、二人とも☆」

ウニョクとソンミンとシウォンの掛け合い漫才みたいな台詞に、とうとう我慢出来なくなったらしく…。

「ぷっ☆あはははは!」

キボムが吹き出した。

「本当…この部、最高だ…ははは!」

お腹を抱えて爆笑するキボム。

「ねぇ、もしかして…」

「ああ、間違いなく奴は笑い上戸、だな☆しかも、シウォナより笑いのツボが広くて深いと見た」

ソンミンとウニョクが顔を見合わせていると…。

「こんにちは~!差し入れ持って来たよ♪」

「リョウク!」

大きなバスケットを持って入って来た恋人に、穏やかに微笑むシウォン。

「わ~♪今日は何??」

真っ先にオレが飛んで行くと、にこやかにバスケットを開いて中を見せてくれた。

「今日は、野菜たっぷりのサンドイッチだよ!ドンヘヒョンの好きなタマゴサンドもあるからね♪」

「本当!?リョウクのタマゴサンド、大好き~♪」

ふにゃんと笑うと、リョウクも笑ってくれた。

「じゃあ、ストレッチは差し入れ頂いてからにしよっか☆」

ソンミンの一言で、皆がリョウクの周りに集まり出す。

「今日はリョウクのおかげでいい気分転換が出来たけど…鈍ちゃんを巡る三角関係は今後、注意が必要ですね…」

キュヒョンの言葉は部室の喧騒に静かに飲み込まれて消えていった…。





それから数日後━━━。



「あれ?ドンヘは?」

「ああ、イトゥク先生に呼ばれて職員室に行ったよ」

ウニョクの問いにシウォンが答える。

「そっか…」

寂しげに呟いて俯くと、誰かが俺の側に立った気配がした。

「?」

顔を上げると、キボムだった。

「話あるんだけど、ちょっといいかな?」

「……あぁ」

甘いマスクで微笑まれ、仕方なくついて行く。

俺達は連れ立って屋上に向かった。



心地よい風が頬を撫でて行く。

「話って何だよ」

「知ってると思うけど…俺、ドンヘが好きだ」

対峙した俺とキボムはどちらからともなく睨み合う。

「だから、何だよ。ドンヘは俺と付き合ってるんだから、お前には勝ち目ないと思うんだけど?」

「入部テストの日に、ドンヘに告白したんだ。合格したら、俺にチャンスをくれって」

「勿論、ドンヘは断ったんだろ?諦めろよ」

「混乱してたよ。でも、即答で否定はされてない」

「えっ?」

「だから、俺にもまだチャンスはあるって事だと思うんだけど…どうかな」

「…………」

「俺はこれから、全力で行くから。ドンヘの事もダンスも、ウニョクには負けたくないし」



ドンヘがキボムを拒絶しなかった事がショックだった。

生まれて初めて、焦りを感じた。

そして、目の前のこの男が怖いとも思った。

確かだと思っていたドンヘの気持ちが、少しだけ分からなくなった俺は…ただ黙ってキボムを見つめるしか術がなかった……。




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つづく

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キボムの宣戦布告に脅威を感じるウニョク。

キボムとウニョクの間で揺れるドンヘ。

キボムのアプローチはまだまだ続きます。

ドンヘとウニョガはどうなってしまうのか…見守って下さい。m(_ _ )m


※画像お借りしました。有難うございます。