ブーシュカ・ウネウネ物語5 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

コンビニで出逢った爽やか笑顔の彼、キボムと運命の再会をしたドンヘ。

今まで同じクラスに親友と呼べるほど仲の良い友人がいなかったドンヘは、キボムと過ごす時間が楽しくなっていきます。

キボムはドンヘに惹かれていきますが、気になるのはドンヘの口から良く聞くウニョクの事…。

そんなある日、遂にキボムがある行動に出ます☆

波乱の第5話、始まりです!




これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _ )m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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「イ・ドンヘ、お前キボムの面倒見てやってくれ。頼んだぞ」 

先生にそう言われてオレは有無を言わずにキボムの担当に決まってしまった。

「宜しく、イ・ドンヘ君!」 相変わらず柔らかく微笑む彼に又、オレの胸は高鳴った。

進級してからずっと空いていたオレの隣の席に、こうしてキボムがやって来たのだった。




「教科書はもう来た?」 

「それが、まだなんだ。良かったら見せて貰えるかな?」

オレが聞くとそう返って来た。

「うん、いいよ。じゃあ、机くっつけよう!」 

オレが机を動かすと、キボムも机を動かした。

「えっと、今うちの学校がやってるのはこの辺りなんだけど…」 

教科書を開いてふとキボムを見ると、超至近距離で目が合った。

「……!!!///」

照れくささに顔を赤くするオレ。 

「何か近くてちょっと照れくさいね」 

キボムが笑う。

「あ!後、これ…」

ポケットをゴソゴソしていたキボムが差し出したのは、小銭だった。

「これって、もしかして…」

何となくピン☆と来てキボムの目をじっと見つめる。

「うん。あの時のおつり☆今度会ったら絶対に返そうと思って、ずっとよけてたんだ」

そう言って又、柔らかく微笑んだ。

「お礼だったんだから、別によかったのに…って、あ!!もしかして、キボム君ってA型??」 

「当たり!…でも、何で?」 

一応、小銭を受け取りつつ思いついたように聞くオレに、キボムも聞き返してくる。

「几帳面だから、何となくそうかなって思ったんだ~☆」 

「うん、確かに。なるべく借りは作りたくないタイプかな」 

「あ~、何か分かるかも☆実はオレもA型でさ」 

「ドンヘ君も!?マジで?何か親近感湧くな~!」

つい二人で顔を見合わせて笑ってしまった。

「ドンヘ君とは上手くやってけそうな気がする。後、キボム君じゃなくてキボムって呼んでよ☆ 俺、多分ドンヘ君より年下だし」

「えっ!? そうなの??」

「うん。俺、あっちで飛び級だったから」 

意外な答えが返って来た。

「そっか~☆キボム君…じゃなくて、キボムは頭いいんだね~!なら、オレの事もドンヘって呼んでよ!オレもその方が落ち着くし」 

「ホントに?じゃあ、そう呼ばせて貰おうかな☆」

そう言ってキボムが笑った。

「改めて宜しく!ドンヘ☆」

キボムが差し出した手を、オレはがっちりと掴んで握手する。

「こちらこそ、宜しく!」

そう言ったオレを、キボムはより一層柔らかい笑顔で見つめ返してくれた。




それから暫くたった、ある日の放課後━━。

この頃にはキボムとオレはかなり打ち解けていた。

よくよく話してみるとウマが合うって言うか…同じA型同士だからか考え方も似てる所があって、キボムといるのは凄く心地よかった。

勉強から解放された学生達は、部活に自宅にと思い思いに散らばって行く。

オレもダンス部に向かおうと慌てて支度していたら、キボムに話しかけられた。

「ドンヘはこれから、部活?」

「うん! 入部したばっかりなんだけどさ、一応ダンスやってるんだ~☆」

「へ~、何だか楽しそうだね。」

「興味あるなら、見に来る?オレも何回か見学してから入ったんだよ♪元々ダンスは好きだったんだけど、部長のウニョガのダンスが兎に角凄く上手くてさ!オレもいつか、こんな風に踊ってみたいな~って憧れちゃったんだ~♪」 

ダンスしてる時のウニョクの真剣な眼差しを思い出して、ついニヤけてしまう。

「……ウニョガ、か」 

だから、キボムが小さく漏らした溜め息まじりの言葉をオレは聞き逃してしまった。

「うん、そうだな☆ダンスはアメリカでも少しやってたし…ドンヘさえ良かったら、見学お願いしてもいいかな?」

そう言ってにっこりと笑うキボム。

「わぁ、じゃあ是非!!皆、大歓迎してくれるよ~♪」 

オレもつられて笑顔になる。

キボムが見学するふりをして、実はウニョクの人柄を確かめようとしてたなんて…この時のオレは全く知る由もなかった。




「こんにちは~!」

大きな声で挨拶して部室へと入って行く。

「あ!ドンヘ☆……ん?後ろの爽やかイケメン、誰??見慣れない顔だけど…」

ソンミンが首をかしげて言う。

「本当だ。何かあか抜けてるよね☆都会から来たような感じがするけど…」

シウォンも顎に手をかけてまじまじとキボムを見た。

「キボムは最近、アメリカから転校して来たばかりなんだ~☆英語ペラペラなんだよ!?凄いよね~!」

ふにゃんと笑ってオレはキボムを紹介する。

「そうなんだ!あ、僕はイ・ソンミン☆宜しくね♪」

「俺は、チェ・シウォン!宜しく」

「キム・キボムです。今日は見学させて貰いに来たんで、宜しくお願いします」

キボムが柔らかく笑いながら頭を下げた、その時…。

「えっ!?キボム??」

奥からいつもの彼からは有り得ない大きな声が聞こえて、皆一斉に振り返る。

「あれ?お前、まさか…キュヒョナか!?」

「おう!小学校の終わり頃に転校してってからだから…5年ぶり位か?いや、実に懐かしいな~☆」

再会を喜び合う二人に、ソンミナが怪訝そうな顔で言う。

「ちょっと待ってよ! キュヒョンと同い年なら、何で僕達と学年一緒なのさ??」

「キボム、アメリカで飛び級だったんだって~☆頭、良いんだよ~!!」 

「へぇ、それは凄いな☆イケメンで頭もいいなんて、キボムは神から祝福されてるんだな、きっと」 

オレの説明にうんうんと一人頷くシウォン。

「あれ、ウニョガは?」 

ウニョクがいない事に気がついたオレは慌てて聞く。

「顧問のイトゥク先生に呼ばれて、さっき職員室に行ったよ。そう言えば、まだ帰って来てないな」 

「そのうち帰って来るだろうから、先に練習始めてよっか!」

シウォンに続いてソンミンが言う。

「じゃ、キボムはここに座って見学してて~!」

オレはパイプ椅子を引いてキボムを促す。

「大丈夫。邪魔にならないように隅の方で見学させて貰うよ!」

キボムは壁に立ったまま凭れかかった。

「分かった~!でも疲れたら遠慮なく座ってね~☆」 

そう言うと、キボムは笑顔で親指を立てた。

曲がかかると、皆の目と空気が変わる。

オレも覚えたての振りを一生懸命頭の中で再生しつつ、身体が覚え込むまで繰り返す。

30分位した頃、ようやくウニョクが戻って来た。

「皆!朗報だぞ~!!」 

満面の笑みで嬉しそうに部室に入って来る。

「ウニョガ~♪朗報って何??」

つい、いつもの癖でウニョガに抱きついた。

「トゥギ先生がコンテストに参加してみないかってさ!」

笑顔でウニョクもオレをいつものように抱きしめ返してくれる。

「えっ!? ホント?」

抱きついたままビックリするオレ。

「結成して半年たったし、腕試しにどうかってさ」 

ウニョガも笑顔でオレを見つめていた。

「勿論、即OKして来たんですよね?」 

キュヒョナがにんまりと笑う。

「当たり前だろ!ただ、規定が6人以上のグループらしくてな…」 

ウニョガの声が若干小さくなる。

「何としても、後一人部員を確保しねぇと」 

ウニョガがそう言った途端、部室の隅の方で声がした。

「その心配は不要ですよ。俺、たった今入部する事に決めたんで」

キボムがウニョガを見つめながら近寄って来る。

「えっ!?……てか、お前一体誰?」 

眉を顰めるウニョク。

「見学に来た転校生のキム・キボムです。ドンヘと同じクラスで仲良くして貰ってます」

「ドンヘと…??」

ウニョクの顔が更に険しくなる。

暫く黙って見つめ合ったのち、ウニョクが静かに告げた。

「イ・ヒョクチェだ。ダンス部で部長やってる」

「あれ? ウニョクって名前じゃないんですか?」

不思議そうに聞くキボム。

「ウニョクはあだ名だ。皆、小学校の時からそう呼んでっから」

いつもより固い声で喋るウニョクに少し心配になったオレ。

「キボムはアメリカでダンスやってたんだって☆だから、きっとオレなんかより即戦力になるかも知れないよ!?」

そうフォローを入れたつもりだったんだけど…。

「ドンヘ!オレなんかとか言うな!!お前は才能あるって言ったろ☆俺はいつかお前とツートップでセンターで踊りたいんだからな!」

逆にウニョクに怒られちゃった。

でも、そんな風に考えてくれてたなんて…怒られたのに嬉しくて。

「ごめん。もう言わない☆」

そう言いながら少しニヤけてしまったら…。

「又、このバカップルは…本当に」

キュヒョンがブツブツ言い出して、なんかその場の雰囲気がいつもの部活の空気に一気に戻ったような気がした。

「キボム!一週間後にテストするから、練習しとけよ☆俺の基準を下回ってたら入部は認めねぇから、そのつもりで」 

ウニョクが挑戦的な眼でキボムを見る。

「分かりました。絶対、実力で貴方を唸らせてみせますよ」

ウニョクを見つめながらキボムが答えた。

そしてそのままウニョクに近づくと、何かを耳元で小声で囁いて部室を後にしたのだった。

「さ~、練習、練習♪」 

ソンミンが軽くストレッチを始める。

「コンテストか…俺達もとうとうここまで来たんだな!」

噛み締めるようにシウォンが呟く。

「キボムを本気にさせるなんて…鰯もなかなかやるな♪」 

キュヒョナは一人デュフってたけど……。




実は密かにウニョクは拳を握りしめて怒りを抑えていた。

さっきキボムに囁かれた一言が耳にこびり付いて離れない。

『猿みたいな貴方には絶対負けませんから。ダンスだけじゃなく、ドンヘも必ず俺が奪い取って見せますよ!』

最後はあの甘~いマスクで鼻で笑われた。

『くっそ~☆あの野郎め~!!!誰が猿だ!!…ったく☆』

静かに闘志を燃やすウニョクに他のメンバーが気づくはずもなく…。

オレもウニョクの言葉が嬉しくて舞い上がっていた為、ウニョクの闘志には一切気づいていなかった。

キボムの入部テストまで後一週間……。

こうして波乱の幕は切って落とされたのだった。


 
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つづく


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遂に対峙した二人。

キボムの宣戦布告にウニョガはどう立ち向かうのか。

もう、すでにキャラが暴走して私の考えた筋書とは違う道を走り始めました!

なので、私にも予測不可能です☆(笑)

次回もお付き合い頂けましたら幸いです。m(_ _ )m


※画像お借りしました!有難うございます☆