今回は恋のライバルを登場させます☆
誰かは…勘のいい皆様なら、もうお分かりですね?( ´艸`)
これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆
実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _ )m
〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん
〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪
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ウニョクに気持ちを告白してから暫くして、オレは正式にダンス部に入部した。
「今日からお世話になります!イ・ドンヘです。最初はご迷惑おかけすると思いますが、頑張りますので宜しくお願いします!!」
そう言ってオレは深々と頭を下げた。
「とうとう決心してくれたんだね!」
シウォンが笑顔で迎えてくれる。
「いらっしゃい!これから宜しくね♪」
ソンミンが手を取って握りしめた。
「そろそろ来る頃だろうと思ってましたよ。まぁ、期待はしてないんで足を引っ張らない程度に頑張って下さい」
キュヒョンがニヒルに笑いながら近寄って来る。
そして……。
「ドンヘ!待ってた。これから一緒に頑張ろうな!!」
オレの大好きなウニョクが満面の笑みでオレを抱き寄せてくれた。
もともと運動神経は悪い方じゃなかったオレだけど、やっぱり初心者だけに皆の動きについて行くのがやっとで…。
とてもじゃないけど踊ってるってレベルの振りとは言い難くて、まるで振り真似してるみたいな感覚。
それでも、誰一人としてオレを馬鹿にしなかった。
「お前は筋がいいんだから、焦らなくても大丈夫だぞ。練習量さえこなしていけば、すぐに身体の方が考えるより先に動くようになるから。俺が保証する!」
ウニョクはそう言って優しく額に浮かんだ汗を拭ってくれた。
思ったように踊れない自分に腹も立ったけど、不謹慎にもおれは『今、凄く幸せだな~』なんて思ってしまったんだ。
だって、皆がいて好きなダンスも出来て、何より…大好きなウニョクがずっと側にいてくれる。
オレを見て笑ってくれる。
それだけで心が温かくなる様な気がしたんだ。
ウニョクとオレはクラスが違うから、クラブ活動が唯一共に過ごせる大切な時間だった。
「よし!もうひと頑張りしたら、今日は早めに切り上げてドンヘの歓迎会しようぜ☆」
ウニョクの提案に皆が一斉に振り返る。
「賛成~♪…って言いたい所だけど、いいの??」
ソンミンが控えめに聞く。
「うん。俺達、お邪魔じゃないかな?」
シウォンがぽつりと呟いた。
「は!?何が??」
訳が分からないといった顔のウニョクとオレは顔を見合す。
「相変わらず鈍いですね☆分かりやすく言うと『早く二人っきりになりたいんじゃないですか?』って事ですよ!まったく、世話のやける…」
キュヒョンの溜め息まじりの発言に、オレとウニョクはやっと皆の言いたい事を理解した。
「え…っ!?///」
びっくりして絶句するオレ。
「な…何言ってんだ!!そんな訳あるかよ☆///」
焦ったウニョクは真っ赤な顔で早口でまくし立てた。
「…そう?なら良いんだけど」
ソンミンが苦笑いで答える。
「じゃ、ドンヘの歓迎会は決定でいいね?」
シウォンも続く。
「…無理しちゃって☆まったく、素直じゃない」
キュヒョンだけが一人ブツブツと小声で文句を言ってたのが気になったけど…オレ達は気を取り直して又ダンスの練習にのめり込んで行った。
日曜日、オレはダンスの稽古をしてくれるって言うウニョクと公園で待ち合わせをしていた。
『まだ早いからウニョガの好きないちご牛乳買って行こうかな♪』
ウニョクに会えるのが嬉しくて早く着きすぎたオレは、途中でイェソンさんのコンビニに寄る事に決めた。
「こんにちは~☆」
元気よく挨拶して、ウニョガのいちご牛乳とオレ用のスポーツドリンクと適当なお菓子をカゴに入れてレジに持って行く。
「いらっしゃい。」
接客中みたいだったイェソンさんが笑顔で迎えてくれた。
「あ! 後、イェソンさんおススメのスペシャル肉まん二つ下さい☆この間、試食して凄く美味しかったからウニョガにも食べさせたくて」
オレが言うと、途端イェソンさんがすまなそうな顔になる。
「あ~、ドンヘ悪い☆さっきまで二つあったんだが、出ちまってな。今一つしかないんだ。少し時間かかるけど、待てるか?」
そう聞かれて時計で時間を確認する。
「あ…っと☆もうすぐウニョガとの待ち合わせ時間だから、一つでもいいや!絶対にウニョガに食べて貰いたいんだ~、オレ」
そう言って喜ぶウニョクの顔を想像して、ついついニヤけてしまった。
その時……。
「えっ??」
急にさっきまでイェソンさんと談笑していたらしいお客さんが、オレに向かって笑顔で紙袋を差出した。
それはスペシャル肉まんの紙袋だった。
「良かったら、どうぞ。」
素敵な笑顔でオレの手を掴んで袋を渡してくれる。
「え!?あの…でも、いいんですか?」
「時間がないんでしょう?俺は急いでないんで、次のが出来るの待てますから。遠慮なくどうぞ」
焦るオレにその人はそう言って、又柔らかく微笑んだ。
「あ…有難うございます!」
オレはペコリと頭を下げて、イェソンさんに支払を済ませてからスペシャル肉まんのお金を快く譲ってくれた彼に手渡した。
「あっ☆ちょっと君、金額少し多いよ!おつり!!」
「いいんです!少しばかりだけど、取っておいて下さい☆オレ凄く嬉しかったから、そのお礼です!!本当に有難うございました!」
もう一度、丁寧に頭を下げて彼に笑いかける。
「じゃあ、イェソンさん又~!!」
大きく手を振る。
「おう。ウニョクに宜しくな!」
そう言いながら手を振り返してくれた。
何だか嬉しくなったオレは、足早にコンビニを後にして、公園に向かったのだった。
「あれは…。」
ベンチに腰掛けてスマホをいじってるのは、オレの大好きな人。
私服のウニョクは本当にセンスが良くてカッコいいんだ。
着てるパーカーも被ってる帽子もウニョクが身に着けてるだけで、キラキラと輝きだす。
お洒落だな~、と思う。
それに比べてオレは…優等生みたいな普通のありきたりな格好で、情けなくなってくる。
今度、ウニョクに服を選んで貰おう!絶対!!
「ウニョガ~♪」
大きな声で呼んだら、顔を上げて笑ってくれた。
「ごめん!コンビニ寄ってて少し遅くなっちゃった☆待った?」
「いや、俺も今さっき着いた所だから」
そう言ってくれる、優しいウニョク…。
隣に座って買って来た物を並べる。
「はい!ウニョガの好きないちご牛乳。後ね~、イェソンさんおススメのスペシャル肉まんだよ~♪これ、本当に美味しいから食べてみて~!!」
そう言いながら肉まんを差し出す。
「おっ☆サンキューな♪…んっ、旨い~!!」
ウニョクは嬉しそうに頬張った。
『そう、ウニョガのこの顔が見たかったんだ~♪』
オレも譲って貰った肉まんにかじり付く。
何だかこの間試食した時より、数倍も美味しく感じられたのは気のせいだろうか。
きっと、隣にウニョクがいるからってのもあるんだろうな…。
オレは細やかな幸せに浸りつつ、その後ウニョクにダンスの稽古をして貰ったのだった。
それから少したったある日の事。
今日は朝から皆ソワソワと浮き足だっていた。
「うちのクラスに転校生が来るんだってよ!」
「マジか~!?どんな奴かな☆俺、可愛い子がいいな~♪」
「お前さぁ、男子校で可愛いも何もないだろうが☆」
そんな事を話すクラスメイト達を尻目に『へぇ、こんな時期に珍しいな☆』位にボンヤリと思っていたオレは、次の瞬間驚いて目を見開く事になる。
先生に連れられて入って来た転校生は、あの時みたいにオレを見て柔らかく笑った。
「初めまして。アメリカから来ました、キム・キボムです」
キボムはそう言って、又オレを優しく見つめる。
そんなキボムを見て、オレの鼓動は少しだけ高鳴った…。



つづく
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はい☆ 手強いライバル、キボムの登場です。σ(^_^;)
キボムはコンビニでドンヘに一目惚れ(笑)
今後、積極的にアプローチを始める予定です。
ウネはどうなってしまうのか…見守って頂けたらと思います☆m(_ _ )m
※画像お借りしました。有難うございます!