実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _ )m
〇ウニョク・ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん
〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪
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あれから3日が過ぎた。
学校に行ってもウニョクの姿を見つけると、自然と隠れるのが癖になった。
ウニョクはシウォナとソンミンに囲まれて、いつもと変わらずに楽しそうに笑ってる。
その事実を突きつけられて、オレの胸は酷く痛んだ。
『ウニョクはオレが側にいなくても平気なんだね…。 オレはあれから上手く笑えなくなったのに。 ……寂しいよ、ウニョク。 だって、オレはまだ……。』
俯くと涙が溢れてこぼれそうになったから、オレは必死に涙を堪えて空を仰ぎ見た。
雨模様のオレの心とは正反対に、空は青く澄んでいた。
後何回泣いたら、ウニョクを忘れられる?
出口の見えない想いに心は塞ぎ込むばかりだった。
『最近、あの鈍くさいの来ませんね。』
後輩のキュヒョンがダンス部の部室で独り言のように呟くと、『ちょっと、キュヒョナ☆ 失礼じゃない?』と、ソンミンが嗜める。
『確かに言われてみればそうだね。 ドンヘは正式に入部はしてなかったけど、毎日のように熱心に見学に来てたのに…。 ウニョク、何か聞いてない?』
シウォナにそう聞かれてウニョクは一瞬言葉に詰まったが、『さぁな。 風邪でも引いたんじゃね?』と、その場を取り繕った。
もう二度とドンヘがここに…俺の側に来る事はないだろう。
だって…他でもない俺がドンヘを傷付けたんだから…。
あの日のドンヘの泣き顔が胸をよぎって、ウニョクの胸はチクチクと痛む。
ドンヘ…お前今、何してる?
ウニョクは部室の窓から見える空を見据えながら、ドンヘの事を考えていた。
空は西に傾きかけて、オレンジ色に染まり始めていた。
夕暮れの道をドンヘは一人トボトボと歩く。
いつもの帰り道。
ウニョクと一緒なら、どんな些細な事でも楽しかったのに…。
駅前の本屋も、ファーストフードの店も一人で行っても全然つまらない。
ウニョクがいたから、あんなに楽しかったんだって…今、初めて気が付いた。
大好きだったのに…なんでこんな事になってしまったんだろう。
オレがあの子と遊んだのがいけなかったの?
それとも、ウニョクがシウォナとソンミンと浮気してた事がショックだったから?
『今頃はウニョク、ダンス部で練習してる頃かな…。』
肩を落として家に入ろうとしたら、頭上から声を掛けられた。
『どーした、チビすけ☆ 今日はやけに暗いな~。 なんか嫌な事でもあったか?』
隣家の二階からヒチョリヒョンが顔を覗かせていた。
『ちょっと、上がって来いよ!』
ヒチョリヒョンの誘いにオレは、自宅に踏み入れていた足を隣家へと向けたのだった。
『相変わらず細っこいな~☆ ちゃんと飯、喰ってるか?』
ヒチョリヒョンがオレを抱きしめて、顎でオレの頭をグリグリと撫でた。
『…あまり食べてないかも。 食欲なくて…。』
正直に言ったら『あいつの事で悩んでんのか? えーっと、ウニョク…だっけ?』って、いきなり真顔で言われて凄くビックリした。
『な…なんで??』って焦ったら、『ごめんな! 実はこの前、見ちまってさ☆ お前とウニョクの…そのなんだ、喧嘩?』そう言われてしまって…オレは黙り込んだ。
ヒチョリヒョンは隣の家の息子で、上にお姉さんがいるんだけれど『俺さ~、可愛い弟が欲しかったんだよね~☆』って昔からオレの事、実の兄弟のように可愛がってくれている。
そんなヒチョリヒョンに嘘がつける訳がなく…オレは項垂れたまま、一部始終をヒョンに話した。
ヒョンは黙って聞いてくれて、オレが時々泣きそうになって言葉に詰まると『慌てなくていいから…ゆっくり話せ。』って、背中を擦ってくれた。
そして…『それで? お前はどうしたい? このまま失っても構わないのか? それとも…』ヒョンが言い終わらないうちにオレは叫んでた。
『ウニョクを失うなんて、絶対にヤだ!』
泣きながら言ったオレに『なら、もう答えは決まってるだろ?』ってヒョンが笑った。
『行って来い!』
背中を押されて、オレは駆け出した。
『頑張れよ!泣き虫ドンヘ☆』ヒチョリヒョンが二階から手を振って見送ってくれた。
待ってて、ウニョク。
オレ、今度は頑張って伝えるから。
早く…ウニョクに会いたいよ。



つづく
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やっと自分の気持ちに正直になったドンヘ☆
これから、更にドンヘは頑張ります!!
ウニョクに想いが届くといいな…。(´_`。)
※画像お借りしました☆有難うございます。