舌を部分切除して約1年半

仕事に復帰したのは、2012年6月20日の手術を終えて1ヶ月半後の8月上旬でした。

9月だったかな。
社内のプレゼンというか、改善活動の発表会があり、リーダーとして参加していたけど、人前で話すことが怖くて。まだ、ふわふわな気持ちのまま過ごす毎日だったし、話してても聞き返されることが多い日々だったから。
迷いに迷ったあげく、発表は別のかたにお願いしました。


それから一年以上がすぎた今。
先日、職場の同僚の結婚披露宴の二次会で幹事を勤めることになりました。
結婚式を挙げる同僚は、私のブログの、耳鼻科初診に登場する、初めて不安を伝えた相手です。
同僚と言うか、私にとって、闘病生活の中で、ものすごく支えになってくれたとても大切な友人です。
なんだろう、彼女のことを思うと、胸がいっぱいになって、少し切なくなる(笑) 
まるで恋をしているかのようです(笑)


えっと何の話だっけ…
そうそう
その彼女の披露宴二次会の幹事を仰せつかったので有難いのはもちろんだけと、仕事が多忙な中だったのでなかなか他幹事の方よりできることが少ないだろうかと思って、司会を引き受けさせてもらいました。


引き受けた当初から当日までは、まぁ、あまり人前で話すことは得意じゃないので若干緊張はしてました。
が、しゃべりがどうとかは気にしてなかったです。

私が話すタイミングになったとき。
マイクを通した自分の声が耳に入ってきて、その声しか聞こえなくて。そのときに思い出しました。
あー、舌ったらずぶりが気になって、公の場で話すどころか、手術したことを知らない人の前で話すことが嫌だったのに、こんな風に司会もできるようになったんだなーって。
私の体はがんばってくれたんだな、、
と思いました。


いやー。人体ってすごいですね。修復力と言うか、適応力というか。
足りない舌を抱えて、舌ったらずっぷりを抑える話し方を見つけたり、より食べやすい方法を見つけたり。頭で考えるんじゃなくて、体が自然に身に付けていくんだろうな、と思います。

舌の動き上、右側にしか食べ物を運べなかった舌も、今は、意図すればだけど左側にも食べ物を運べるようになりました。こんな日がくるとは思ってなかった!

今でも、気合いを入れてないと、若干赤ちゃん言葉にはなります(笑)
なんでだろう。
赤ちゃんて舌ったらずかもしれませんね?
もしくは、幼い頃はまだ舌をうまく使えていないのかな。


舌を切除した方はみんなそうかな?赤ちゃん言葉になりやすいのだろうか?



あとは、首にはリンパをとった手術跡もあるので、人目が気になる時期もあったけど、今は、あまり気にしていません。図太くなるもんです(笑)


生きているだけで丸儲け、とはよく言ったもんだ。
名言だね、BEGIN


年末も近づき、今年を振り返る余裕もほとんどない状況下だけど、
こうして仕事をして、
酒を飲めて(笑)、嬉しくなったり、
切なくなったり、悲しくなったり、
すごく喜んだり、
幸せだなとしみじみしたり、
命あるからこそ味わえる毎日を過ごしています。


私は生きてる(*^^*)