九月。秋である。
漆黒の夜空に浮かぶ満ちた月――所謂『中秋の名月』を眺めながら、
深月と丞は虫の声をバックミュージックに、丞の家の縁側で月見をしていた。
そう、月見をしている筈なのだ。
「なぁ、深月」
丞が深月に声をかけると、深月は月見団子を口いっぱいに頬張りながら首を傾げた。
「ん?」
そんな深月の姿を、丞は呆れたような目で見る。
「確か月見って、月を愛でるためのものだったと思ったんだが。
・・・・・・お前、本当に月を愛でる気、あるのか?」
未だに口一杯に月見団子を頬張ったまま、口をもぐもぐと動かしている深月は、
それを聞くなり口の中の団子を熱いお茶で胃へと流し込んだ。
「っぷはー。ったりまえでしょ!私はお月見をしに来てるんだから、
月を愛でるのは当たり前じゃない!」
何をそんな当たり前のことを。という様な表情で丞を見る深月に、
丞は月見団子が盛ってあった大皿を指差した。
「だったら、それ相応の態度を取れよ!!・・・見ろ!
さっきまであれだけ沢山盛ってあった筈の団子がもう残り僅かじゃねえか!!!」
それを聞いた深月は、眉間に皺を寄せてその皿を見た。
「あら、嫌だ。誰よ、団子をこんなに食べたの」
「お前だよ」
深月の頭に、丞のチョップが決まる。
「痛っ!?・・・もう、突然何すんのよ!」
叩かれた所を抑え、恨みがましい目で丞を見る深月。
「『突然何すんのよ!』・・・じゃ、ねえだろ!誰の所為だと思ってんだ!!」
「丞の所為」
「そうそう、俺の所為・・・って俺の所為かよ!!?」
あまりにも素早く返された返事に思わず同意してしまった丞が、一人でツッコミを入れる。
「・・・・・・・・・」
「だああああっ!そんな可哀想なものを見る目で俺を見るんじゃねえ!!」
深月から無言で送られてくる視線に、頭を抱えて悶絶する丞。
こうして夜は、静かに(?)更けていくのだった。
月だけが見ていた日常
(それにしても、この月見団子美味しいわね)
(・・・ってまた食ってんのかよ!!?)
中秋の名月。ということで短い話を作ってみましたヘ(゚∀゚*)ノ
まぁ。とにかく
今日中にうpできてよかったですヾ(@^▽^@)ノ
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