消費者金融では『総量規制』という法律があって、年収の3分の1を超える新たな借り入れはできなくなりました。
これは借りすぎによる自己破産や自殺を防止する目的で導入されたのですが、これにより借りたくても借りられない人が増えたのも事実です。
ただ単にお金が借りられなくなると言っても実際に教育や医療などで緊急にお金が必要になる場合もあります。
そんなお金がどうしても必要な時に法改正の影響で消費者金融から借りれらなくなった人が違法なヤミ金業者に走るのではないかと心配されました。
中にはヤミ金業者と分かりつつ、「違法金利だから返さなくてもいい」と安易にヤミ金に手を出す輩もいるそうです。
背景には今までの金融業界は返済能力がない人に無制限に金が貸されて借金漬けにされる実態があり、このようなことが多重債務者を生む要因ともなっていました。
結果として各金融会社は規模縮小を余儀なくされ、まぁ、いわば今回の法改正で長年の金融業界の“ツケ”が回ってきたと言えそうです。
ヤミ金を利用しても結局金は返せません。
また、多重債務者の3割以上がギャンブル依存症と言われています。もうこれは病気として認識し対処する必要があると思います。
こうなればもう自己破産しか立ち直るすべがありませんが、自己破産をせず、社会的信用も保ちながら支援するためには行政主導の公的な機関で1、2%程度の低金利で広く貸し付ける制度を作ることも必要なのではないでしょうか?