リビングでくつろいでいると
嫁が写真のアルバムを持って
ニヤニヤとして
近づいてきた。
先日の引越しで
会社への届け出書類を忘れていて
印鑑が必要だったので
使用したハンコを
嫁に渡したのだが
おそらく収納場所が同じな為
アルバムを見ていたのだろう。
「これ見てみ」
と嫁さん。
「ん?」「わっ!」
「若っ!」「細っ!」
と私。
そこには
結婚した当初の
今や中年となった夫婦が
クリスマス・イヴの日に
ケーキを前に
笑っていた。
うちは確か入籍を
この日にしたはずである。
二人とも
身体の細さ、肌のハリなど
まったくと言っていい程
変わってしまった。
まぁ、ずいぶん前の話だし
仕方ないと思いながらも
お互いの不摂生を罵り合ってていたが
ふと写真の日付に目が止まった。
'91.12.24
・・・ん?
「なぁ?」
「何?」
「もしかして、今年で
20年ちゃう?」
「いや、19年で、20年目やって
あんた、この間言ってたやん」
確かに言った記憶があるが
何を根拠にそう言ったのだろう。
とにかく写真の日付は
今年から20年前であることは
明らかであり
そしてまた
夫婦共々まったく
それに気付いていなかったと言う
何とも大雑把でいい加減な二人が
20年もの間
一緒に暮らした奇跡を
証明していた。
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