「限りある時間の使い方」オリバー バークマン著。2022年6月20日 株式会社かんき出版。

時間があれば、時間があれば。と思ってたが、実際にセミリタイアで時間を手に入れてみたが思ってたのと違った。あまりに時間の進む速度が速くて、驚いている。そんな疑問も本のなかで書いてあり、ほっとした。

本文より、
年齢を重ねると時間の経過が早くなる。
人生の残りの週が少なくなるほどに、
その減少速度も加速してゆくように感じる。
理由は諸説あるけれど、最も説得力ある説明は
脳が一定期間に処理する情報量の減少だ。
脳は情報量の多さで年月の経過を測っているため、新しい情報が入ってこないと
あっという間に時間が過ぎたように感じられる。

この問題に対してよくあるアドバイスは
人生に新しい経験を詰め込むことだ。
たしかに情報量は増えるけど
しかし一方で「やることが多すぎる」問題を悪化させる可能性がある。
日々の生活はどうしてもルーティングにならざる得ない。
別の解決策を提案する。いつもと違う行動をするのではなく、日常の内側に新しさを見つける。
瞑想はそのために役立つツールだ。
それだけでなく、気まぐれに散歩してみたり
いつもと違うルートで通勤してみるだけでも
日々の体験は深まるだろう。

と、私の疑問に対する答えがあった。
もっと具体的な方法として
かかえているタスクを全部、書き出して。
それは悪夢のような長さになるけど、
心配はご無用とある。
それに取り組む必要はないとある。
そのなかから重要なのを取り出して、最大何個と上限を決めて集中する。ひとつ終わったら、ひとつ追加する。この本のなかで私にとっては一番の収穫かな。

やろうと思って動こうとすると
どうしても詰め込む癖がある。
観光旅行で有名な観光地を何ヵ所も巡ると言うと
分かりやすいと思う。ひたすら忙しいだけで、あとから振り返って印象が薄いはず。

新年に立てた抱負が、全くもって出来てなく焦っているが、厳選して3つくらいに絞ろうとしているところである。