恐怖の京都(下) | サンクリエイト株式会社のブログ

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つまらない話を引っ張って3部作。
ついに本日完結!


(ついつい長文になってしまう)水曜日担当の田村薫です。


過去のお話しはこちらから→ 恐怖の京都(上) 恐怖の京都(中)



8から10kmの帰路を歩く決心をした私。
時計の針は、すでに夜中の12時をゆうにこえた時間。


大通り沿いを一人とぼとぼ歩きながら、帰り道を頭の中でシミュレート。


あと少し歩けば、道路は高架に上ります。
歩道はなく、時速100km近くで車が走る道路わきを歩くにはあまりにもリスキー。
高架下を通ろうにも、川や線路が横切っており、かなり遠回りとなる個所がある。
そこを超えれば、1970年に大阪万博が開催された万博公園がある。
ここは、今はスポーツ公園などになっており、街灯もまばらで道の脇はうっそうと生い茂った林になっている。

とてもではないが、丑三つ時に歩いて通るべき場所ではない。


しかし、他には方法がない、と踏んだ私は絶望の淵から歩を進めた。
高架道路は、ダッシュでかけぬけよう。
万博の外周道路に差し掛かる前に、息を整え、不審者の襲撃に備えよう。
もし、幽霊が出たときは気付かないふりをしよう。


帰宅すごろくは、大きな山場を迎える。


しかし、その時、強い光が目に入った。
タ、タ、タクシーだ!

我を忘れて、持っていたカバンを大きく振り上げ、
一心不乱にカバンを持った手を振る。
汗まみれで、息は上がっており、道路を行き交う車がおこす風で頭はぼさぼさ。
肉体的、精神的疲労で、顔は10歳は年を取っている。

タクシーは減速し、道路わきに停車する気配を見せました。
しかしそのタクシー、私を変質者と思ったのか、ひどい酔っ払いと思ったのか、減速仕掛けた車のアクセルを強く踏み、通り過ぎて行った。
その時の私には見えました。
タクシーの運転手が冷たいまなざしで、私の方を一瞥する表情が。
私はその場で途方に暮れる。

その後、少し道をそれてタクシーが通りそう、かつ停車できそうな府道に移動し、
どうにかこうにか無事、車中の人となる事ができた。


直行電車がなくなり、止まった駅では宿泊する場所もない。
さらに進んだところでタクシーは拾えず、
汗だくになって歩き、走った。
変質者に勘違いされ、暗闇の恐怖に耐え、私の「帰宅すごろく」は見事上がり。

今も忘れる事の出来ない夏の夜の出来事。


★★★★★★★

つづけて読んで頂いた方がいらっしゃったとしてももしかしたら忘れられているかもしれません。
この夏の出来事は、あくまで回想シーン。

時計を現在にまきもどします。
今の私は、冬のさなか。
京都での会合を終えて、時計の時刻を見たシーン。

時計の針は23時。


私は、夏の夜のトラウマから、事前の対策を講じていました。
車で京都まで行っていたのです。
自動車なら、何時になってもOK。
このような苦難を受ける必要もありません。


快適な車の中で、一つだけ賢くなった自分を褒めました。
もう、夜の京都も怖くない!



転ばぬ先の杖、


大切です。
保険屋だけに。


という事で、3部作の記事はここでおしまい。
お読み頂き有難うございました。



【今日のおすすめ宝石赤




実は、我が家では猫を飼っています。
種類はアビシニアンのメス。

先住民として、7匹のハムスターと、最後に家族に加わったカニンヘンダックスフンドと、動物ふれあい広場に商売替えしようかという勢いでペットが増えてきました。
猫も犬も、ハムスターを食べるとかいうのはなく、仲良くやってます。
猫と犬は、トムとジェリー状態で、仲良くケンカしてますが・・・。



さて、その猫、リビングの扉があくと必ずと言って廊下に出ます。
廊下に何もないのはわかっているし、そうやって気を引こうとしても誰も追いかけてくれない事はわかっているはずなんですが、とにかくドアを開けろとせがみます。


こんなシーンを見ていると、ある小説を思い出しました。


夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))/ロバート・A・ハインライン

¥756
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ロバート・A・ハインラインというと、1940年代~1980年代に活躍したSF作家で、比較的新しいところでは、「宇宙の戦士」という小説が「スターシップ・トゥルーパーズ」というタイトルで映画化されましたが、やはり小説の深さは映画で表現するのは難しいようでした。いずれにせよ、多くのSF作品に影響を与えている作家のようです。


この「夏への扉」は1957年に紹介されています。
タイムトラベルもので、複雑に絡み合ったタイムパラドックスの中で失意の中から自分を取り戻していく物語。
面白いのは、「冷凍睡眠」が商業的に実用化されていて、それを請け負うのが保険会社。
確か、ミューチュアル生命という保険会社だったと思います。


この小説、冒頭、主人公の飼い猫ピートが出てきます。
猫のピートは、ネコ用のドアのみならず、人間用のドアも全て開けろと飼い主にせがみます。
それは、どうやらドアの一つが"夏"に続いていると考えているらしい。

さて、猫のピート、主人公のダニエルは、夏へと続く扉を見つける事ができるのか。


ちょっと理屈っぽい部分も多いのですが、全体のストーリーとしてはとっても面白いお話ですので、よろしければ一度読んでみてくださいね!


ちなみに、家の猫もまた、夏への扉を探しているのでしょうか。
もし、見つける事ができたとしたら、ぜひまっさきに、私に教えて頂きたいと思うのです。