私が小学生の時、東日本大震災が起きた。
英語の授業中の出来事だった。
小学校の英語の授業は、机や椅子がない教室で行われていたため、
地震発生時はどこも隠れる場所がなく
小柄な私たちは揺れに操られ、床を大きく滑っていた。
教室中は混乱。
もちろん泣き出してしまう子もいた。
そんな時に、
「みんな大丈夫!死ぬ時はみんな一緒だから!」
こんな言葉を大きな声で発してくれたのは
先生でもなく、同級生のあの子だった。
みんな同い年。小学生。
避難訓練でも想像していなかった規模の地震。
しかも普段いない英語の教室で。
こんなに不安なの状況なのに、
クラスメイトのみんなを安心させようと声を上げてくれたのだ。
あぁ、なんて心強いのだろう。
そんな言葉をかけてくれた”あの子”が医療従事者になったと聞いた。
それを聞いた時、私は思わず笑ってしまった。
きっと日本の医療は「大丈夫!」