小学二年生の前半は何が起こっているかわからないまま、
只々、息子の中で「何か」が崩れていくのを
じっと、耐えながら見守っていたが、
J相談所の心理に詳しい先生の学校視察が行われた後、
「何か」良くない流れが、止まり
穏やかになっていくような感触があった
息子も弱視学級の先生の引きつった笑顔も
「普通」になっていった。
前とはちょっと違うが、穏やかな日々が戻ってきた。
盲学校の先生の視察も増やしてもらい(月一回から2回)
息子の「取説(トリセツ)」を繰り返しクラス担任に伝えてもらった。
弱視学級のT先生のトリートメントも必須だ。
志の助師匠に似た盲学校の先生と思慮深い女性の先生とが
名コンビで漫談風に息子の「面白さ」を発掘してくれる。
異種学校だが教師同士だから言える本音もあったに違いない。
ぐちも本音も何処かで吐かなければ、病んでしまう。
盲学校の先生は
きっと、それぞれの先生の「圧」を笑いで脱気し、
平衡を保とうとしてくれていたのだと思う。
今回は、J相談所の先生と、盲学校の名コンビという、「天の使い」が現れた。
「障害」をどのように受け止めるかで、ストレス=圧は違ってくる
「障害」という特殊に見える状態に対して
スムースに周囲と連絡を取る「行動スキル」を知って、
ひとりひとりがシェアできたら、
そこでも、うまく伝わらないストレスを緩和できる
どちらが「悪い」とか「違ってる」ということではない
その段差をどうにしてお互いが「橋渡し」するのかということでは無かろうか?
もちろん、障害を持っている家庭は
毎日が戦いだ。
自分自身の心の葛藤
そして、周りの世界とのギャップの。
これ以上の「頑張れ」はきついのだ。
息子の小学二年生の体験は
彼に薄暗い「何か」を残したことは確かだ。
以前と同じ様に落ち着きを取り戻したが、
「戻らぬ何か」があったことも事実だった。