少々、単調だけれど

どこか力強さを感じるこの頃

 

職場の昼休み

たまたま開いた携帯の画面に

おすすめの映画が表示されている

 

コミカルな表紙に、綺麗な女優さんのドヤ顔

お品のない様子がやけに気に入って

映画配信を見出した

 

意図的に暗めに照明を設定して

繰り広げられる人間のあさましい発言と

うんざりするような損得勘定。

 

一時間もすると気持ちがドヨンとしてきた

 

もうやめようか…

コミカル仕立てだが

自分の身の回りでおこる事実とハモる内容…

 

途中で画面を閉じた。

 

帰りの車の中

夕日に向かって車を走らせている

 

また、一人の部屋に向かうのか…

気持ちがうんざりする。

誰でもいいから私を笑わせてくれ、

 

「そうだ、見かけの映画をみよう!」

 

車のスピーカーから流れる

ハイテンションでエキサイティングな俳優さんのセリフ…

 

人間って本来はこんなテンションで生きてたのではなかろうか?

 

少なくとも、心の中ではこのこのくらいなテンションで動いているはず…

けれど、多くの人が

飼いならされた動物のように刺激にも動じず、

喜怒哀楽を、社会化された生活の中で失っている

 

映画は途中から、

真のコミカルにシフトしていく

 

真の喜劇は、

喜びも悲しみもみな包み込んで笑いに昇華していく。

 

自宅に帰って

クライマックスはご飯を口に運びながら。

 

涙を流しながら、笑って食べた。

 

良い一日の終わりに、なった。