心機一転

今日はいつものマラソンから

長距離ウォーキングに

 

元旦にお参りにいった神社から更に遠くへ

 

毎日の積み重ねは大きい

20分から40分走れるならば

歩くことはもっとできる。

自信がつく。

 

歩いているからこそ出会える風景

 

大きな橋を渡ると

その先に大きな鳥居が見える

 

56年前に父母が

28年前に私と夫が結婚式を挙げ

お宮参り

七五三

と皆でお参りにきた神社

 

今日は「離婚します。ありがとうございました。」

と決意表明をするために歩いてお参りに来た

 

鳥居に大きく一礼をして

石段を登り砂利道を通って

拝殿に向かうと

 

一連の風が

絵馬を揺らし

カラカラと音楽を奏でた

 

歓迎をしてくれているようだった

 

拝殿のそこに結婚式で神職を務めてくれた

今は亡き大叔父が

わたしが近づいてくるのを

じっとこちらを見ながら待ってくれているように見えた

 

「叔父さん、ありがとう」

 

振り向くと

かつて子どもたちと一緒に

写真を取った自分たちの姿が

風景に重なってそこに見えた

 

「思い出をありがとう。」

 

「それぞれの人のこれからが良きものになるよう

 

神様、守ってください」

 

ピンクのワンピースを着て髪を一つに結わえた

若い頃のわたしに

 

今のわたしは

「よくやってきたね。ありがとう」

と言った。

 

肌が透き通るように白く

無垢で一生懸命に子どもを追っている

 

そんなわたしが愛おしかった。