開けても覚めても
試験勉強に明け暮れていた生活から
ポカンと
心の真ん中から重たい石が取り除かれたように
爽快な風が吹き込み、心は軽くなった
しかしそれは一瞬のことだった
大きな空いた風穴に、今まで抑えてきた感情が溢れ出す
これほど寂しく感じるのは
家族のぬくもりが恋しく
かつての生活に
これほどまで思いを留めていたことに気づく
もう2年半が経ったのに…。
私自身である今という時間を
私自身が愛おしむように
そっと自分自身に愛を送ろうと思い始めた
良いと信じて頑張ったことが
どれほどの自分の心を無視し、
他者の思いをも無視してきたことだろうか…
そんな残酷なことがあり得るなんて
当時は思いもよらなかったのだから。
何処に許しを乞うていいのかわからないが
ゆっくり、泣こう。
存分に泣こう。
長い道のりを背負い続けてきた重荷を下ろそう。