大きく変わると書いて

「大変」という。

そう、そんな大変な春が

頭の中に霞を巻いているうちに

過ぎ去って行った

 

本来、なんのためにこの場所を選んだのか

その理由は弱視教室を開設してもらうため。

 

この大きな命題に取り組まなくてはならなかった

 

教育委員会に掛け合うこと。

 

そして今までの目の状況を

眼科医と盲学校の相談担当の先生に

意見書に盛り込み就学児委員会に上げてもらう

 

そして、

幼稚園での様子を

担当指導主事が見て妥当と認めれてもらい

市教育委員会に上申してもらうことだった。

 

新年度が始まり

園舎移転となり

幼稚園の体制も大きく変わっていった

 

私の足も幼稚園から遠のき

世の中がどう回っているのかまるで無関心になっていた

 

そんな中いよいよ時期と思い

 

盲学校の先生に就学時委員会の準備について

尋ねて見た

数日経って、

先生の返答は予想もしない答えだった

 

「大変です!

これまでの担当の〇〇さんでなくなっていて

新しい指導主事に変わっていたんです!

しかも、こういってはなんですけど

発達に非常に理解の薄い

評判の良くない方なんです、、、。」

 

すでに大変残念そうな声だった。

 

「え?ここまで来て、通らなくなってしまう?・・」

 

相手がいる話だが

そんな選択肢は私の頭の中にはなかった

 

盲学校の先生たちは

「まずいな…、これは相当頑張らなくちゃ…」

引き締まった声をしていた。

 

私はどうしたらいいのか、

親としての具体的な手口は見当たらなかった

 

11月が就学児委員会。

 

その前に書類の審査がある。

 

「とにかく学校の裏に家を建ててまで準備して、

強いご家庭の意気込みを伝えるしかない!」

 

私はただ、

先生方の焦っている様子を

聞いているだけだった。