診断は先天性眼振

 

つまり、生まれたて目が揺れていますよ

 

ということ。

 

それは見ての通り。

 

それで、その他の異常はないか調べることになった。

 

生まれたて視力が弱い子供に

 

目が揺れる症状があわられることが多いとのこと。

 

その後、散瞳して厚いレンズで眼内を照らす検査で、

 

眼球が未成熟で、遠視があることがわかった。

 

6ヶ月で赤ちゃん版、牛乳瓶底メガネをかけることになった。

 

(昔は温泉地で売っている牛乳瓶が巷に溢れていた。

 

その瓶の底のように分厚いレンズのメガネをよく昔はそういっていた)

 

異常値ギリギリの大きな息子の頭にセルロイドの眼鏡と青いゴムバンドが

 

つけられ、おまけに片目が完全に目頭の内側に入ってしまっていたので

 

良い方の目にアイパッチ(絆創膏がた眼帯)をつけることになった。

 

フル装備でつけると、

 

もともと片目のない子供が分厚い眼鏡をかけ

 

大変暑苦しい顔になってしまった。

 

眼鏡から覗く目玉がそれでもいつもクルクル周り、

 

グラグラ揺れていた。

 

じっと其の目を見ると

 

自然と涙が溢れてしまった。