息子はみるみる大きくなっていった。
一方、
母乳が足りなくなり、
私はみるみる痩せていって、
授乳をすると吐き気を催すようになった。
息子は哺乳瓶でミルクをもらうようになると
更に、どんどん飲み干していった
飲み終わると勢いよく哺乳瓶をポーンと放り投げ
ガラスの哺乳瓶はたちまち割れ尽くしてしまった。
栄養で満たされた丸々とした体
勢いのある表情に生気がみなぎっていた
しかし相変わらず目はグルグル回っていた。
ほとんど白目がまぶたから覗いていて、
正常置に黒目がとどまることはなったくなかった。
近くのクリニックで見てもらうと最寄りの大学病院に紹介された。
しかし明後日の質問を繰り返す医師たちに見切りをつけ
身内のつてをたどって
東京にある国立の子供専門病院に紹介してもらった。