突然、退職することに。

 

「じゃあ、4月から新しい仕事につくことはできないの?」

 

突然の職場の責任者の言葉に

 

私の思考は止まった。

 

その日は3月4日。

 

それまで、全くその選択肢は頭になかった。

 

   「え?!こんなときに大変だね」とか

 

   同情とか相手の心情を慮る心はないのか?

 

   人間、ここまで思考が組織様式になれるのか?

 

と思うと同時に

 

心のどこかで開放された!という気持ちがあった。

 

そのきっかけとなったのは、

 

「夫と離婚するかもしれない」

 

この給料ではやっていけないので

「来年度はもしかすると途中で離職するかもしれない」

 

と上司に個人的に打ち明けた言葉からであった。

 

私が期待していたような言葉はどこにもなかった。

 

私の人生観は人の善意に依存した思考によっていたのかもしれない。

 

思いもよらぬ言葉に現実の自分の思考と、心の奥の真実の自分の心が

 

錯綜していた。