オーストラリアの西海岸にある都市・パースから南へ230km行ったDonnybrookにあるSantalia in the Valley。オーガニック認証の中でも厳しいと言われる認証機関デメターのBiodynamic認証を所得している鶏と羊の農場で、その広さは約186ha(460エーカー)。鶏は鶏卵用、羊はウールと羊肉用に飼育しており、それ以外には自宅用に果樹や野菜、ナッツ等を栽培しています。
農場に到着してまず驚くのはやはりその広大さ。敷地内に森林やため池があり、夕方になるとカンガルーの親子が訪れたり、野鳥やウサギ、ヘビなど、まさにワイルドライフを感じる場所です。
鶏用の農場は約28ha(70エーカー)で、飼育羽数は約3000羽。近日中に900羽増加するようですが、それでも4000羽近くが28haで自由に過ごしているなんて、都会に住む人間よりずっと豊かな生活をしているのでは、とうらやましくなるほどです。回収できる鶏卵数は季節により異なりますが、SUNが訪れた初夏は一日約1000個、冬では倍近くになるそう。飼料は主にデメター認定を受けている小麦の籾殻、大麦の他、農場内の草木や昆虫を自由についばんでいました。また人間の食べ残しコンポストを与えることもあります。
卵はパースのオーガニックショップやレストラン数箇所に週一度配達する他、ファーマーズマーケットに出して販売されます。味にも定評があり、昨年の「ABC delicious. Produce Awards 2012」(料理雑誌が主催するおいしいものコンテスト)でファイナリストに残るほど。需要はあるため、生産が追い付いていないのが実情のようです。
果樹や野菜の栽培は基本的にデメターの季節カレンダーに沿って栽培を行っていました。カレンダーには天体の運行リズムが記載され、栽培作物の特性によって植えるべき日等がわかるようになっています。月の満ち欠けや星の動き等により、引力や重力が土壌の状態・植物の発育に影響を与えるからです。一見スピリチュアルな印象を受ける人もいるかもしれませんが、宇宙や地球や植物の力を最大限に活用するために自然のリズムを農法に取り入れることはむしろ当然のことと言えるかもしれません。




