いきなり猫三匹と暮らす -71ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

 

トラ猫トラニャが挙動不審である。

いろいろと行動がおかしい。

 

「猫と寝正月」で書いたが、

このときトラニャが布団にもぐりこんできたのは久しぶりだった。

例年、冬は毎日ふとんに潜り込んでくるのに

昨年末は寝床に寄りつかなかったのだ。

 

そのほかにも、みょうな甘え声を出したり、

膝には長時間居ついたり、

玄関の方へ行きたがったり、

異常に執拗に毛づくろいしたり、

以前はしなかった行動が目についた。

 

原因として思い当たるのは通院ストレスだ。

いままでも、病院に連れて行った後、行動がおかしくなることはあったが、

昨年はかつてない頻度だったのだ。

さいしょのころは毎日だった。

 

トラニャは病院に行く意味が分からない。

キャリーバッグや抱っこ袋に詰め込まれて、

知らない人がいる車に乗せられ、

着いたところで知らない人に痛いことをされる。

理不尽な暴力をふるわれているようなものだ。

 

--どうしてそんなにヒドいことをするニャ?

--こんなにイヤがっているのに。

--トラニャのことがキライにゃの?

 

そう思われも不思議ではない。

 

もちろん病院から帰ったあとはいっぱいかわいがったし、

少しでもたくさん食べられるように、

いろんなフードをあげた。

療法食にはこだわらず、食べることを最優先にして。

 

こんなムチの後にアメ状態で、わたしの行為をどう受け止めていいか

分からなくなってしまったのだろう。

 

ごめんよトラニャ、もうしばらく辛抱しておくれ……