
シャムがベッドでわたしに撫でられて
ノドを鳴らしていると、
トラ猫トラニャはうらやましくて仕方ない。
--甘えたい、トラニャも甘えたいニャ!
心の叫びが聞こえるので、
おいでと言って呼んでも
トラニャは来ない。
なぜだか来ない。
わたしにはどうしても理解できないのだが、
トラニャはベッドで甘えられる身分じゃないと
自分で決めているみたいだ。
甘えたいけど甘えられない葛藤に
身悶えして、トラニャは今夜も
家中を全速で駆け回る。
--クゥーー、ウゥッ、フゥオー
小さく声を上げながら、
ドドドドドッと足音を響かせて。