
どうしてもシャムには特別な思いがわく。
シャムは、高齢で認知症、しかもエイズ持ちで
口内炎が治らない。
これだけ悪条件が重なっているから、たぶん
一緒にいられる時間はあまり残っていないのだ。
認知症の進行を遅らせるのには、脳への刺激が
重要だそうだから、シャムにはよく声をかける。
寝ているシャムの背中をゆっくりと撫でながら
語りかけていると、
トラ猫トラニャが声を上げる。
以前は不満げな声だったのだが、
出張から帰って以後は、悲しげな声で
細く鳴く。
これがなかなかこたえる。
トラニャ、お前もカワイイんだよ!
とってもとってもかわいいんだよ。
