いきなり猫三匹と暮らす -553ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

いきなり猫三匹と暮らす

うちの猫はいま2匹。
ときどき亡き黒猫クロの顔が浮かんで胸を刺す。
どうしてお前はいないんだろう。

シャムもトラニャもとてもいい子で、
これ以上望むのは贅沢すぎることかもしれないけれど、
時々不意に思いが込み上げる。

いきなり猫三匹と暮らす

一ぴき足りない。
なんど数えても一ぴき足りない。

クロのことはどうしても後悔がつきまとう。
もっと可愛がってやればよかったと思う。
クロはものすごい甘えん坊なのに、
認知症になったシャムのことばかり考えて、
クロのことは二の次、後回しにしていた。

シャムとの時間が残り少ないことばかり
頭にあって、クロのことはその後でいいと
甘く考えていた。

まさかクロが先に逝くなんて。

クロのエイズが発症したとき、やはり
奇跡を願ったけれど、願いながら
奇跡はもう起こらないと冷たい予感があった。

ただ一度の奇跡をシャムのために願ってしまっていたから。

そんな風に思うのは不合理で無意味だと
頭ではもちろんわかっているけれど、
胸は痛む。

もっとかわいがってやればよかった。
クロの望みはそれだけだったのに。