いきなり猫三匹と暮らす -537ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

シャムは推定17歳以上だったから、健康でも心配な年齢。
一昨年から毛色がはっきり薄くなってきてもいた。

加えて認知症。エイズ持ちで口内炎が治らない。
けっこうよく食べるのに体重は減り続ける。

シャムとお別れの日は近い。
その覚悟はしなければならない、
少し前からずっとそう考えていた。

それでも元気にご飯を催促してきたりしたから、
認知症から奇跡の復活をしたりしたから、
なんとなく希望をもってしまっていた。

たぶんあと何年かはあるだろうと思いながら、
再来年をいっしょに迎えられないという
覚悟はしておかなければならないと考えていた。

なんと甘かったことか。

とつぜん認知症が悪化し、続いて体調も悪くなり
ご飯が食べられなくなってからでさえ、
もうしばらくは大丈夫じゃないかと思っていた。
そのための準備をしていた。

死はいつだって覚悟より速くやってくる。