シャムは推定17歳以上だったから、健康でも心配な年齢。
一昨年から毛色がはっきり薄くなってきてもいた。
加えて認知症。エイズ持ちで口内炎が治らない。
けっこうよく食べるのに体重は減り続ける。
シャムとお別れの日は近い。
その覚悟はしなければならない、
少し前からずっとそう考えていた。
それでも元気にご飯を催促してきたりしたから、
認知症から奇跡の復活をしたりしたから、
なんとなく希望をもってしまっていた。
たぶんあと何年かはあるだろうと思いながら、
再来年をいっしょに迎えられないという
覚悟はしておかなければならないと考えていた。
なんと甘かったことか。
とつぜん認知症が悪化し、続いて体調も悪くなり
ご飯が食べられなくなってからでさえ、
もうしばらくは大丈夫じゃないかと思っていた。
そのための準備をしていた。
死はいつだって覚悟より速くやってくる。