トラ猫アンバランス 時はもう5月も末で、日差しは夏の気配を感じさせる。 トラ猫トラニャがいなくても季節は巡る。 悲嘆に暮れているわけではない。 まったく笑えないわけでもない。 わりとふつうだと思う。 ただ、ときおり不意に涙が流れる。 別に思いだしたわけでもなく、 気持ちが高ぶったわけでもなく、 まったく何の脈絡もなく、 涙が出て自分で驚いてしまう。 心はまだバランスを失っているのだろうか。