トラ猫トラニャはいま口内炎で病院通いだ。
猫の口内炎は、人間の場合と違ってなかなか恐い病気だ。
シャムの場合も、口内炎で大きく体力を消耗したことが、
後の死につながったような気がする。
全抜歯手術の決断が遅れたことが今も悔やまれる。
口内炎でまず困るのが、食べられなくなることだ。
食べられないと、体力がなくなるのはもちろん、
薬を飲ませるのが難しくなる。
口を開かせて錠剤をノドの奥に放り込むことができれば
いいのだけれど、口が痛いときに口を開かせて
じっとさせておくのは非常に難しい。
ドライフードは、患部に当たって痛いようなので、
柔らかいフードにかえて食べされていたが、
だんだん食べられるものが少なくなってきた。
ふだんからビビリでヘタレのトラニャ、
痛みにはとっても弱い。
いちど痛い思いをすると、その食べ物は痛い、と
思ってしまうらしく、同じものを出しても
口を付けなくなってしまう。
粉薬をまぜて与えていたのだが、
ついに粉薬のにおいそのものが痛みと
結びついてしまい、粉薬が混ざっていると
食べなくなってしまった。
こうなると悪循環だ。
食べない、薬が摂れない、症状が悪化する、
痛くて食べられないものが増える、
さらに薬が摂れず、また症状が悪化する。
ついにトラニャは、ほとんど全く食べられなくなった。
トラニャの体重はどんどん減っていった。
そうなると注射しかないのだが、
毎日通うのは難しいし、
動物病院に行くこと自体がトラニャのとって
ひどいストレスなので、
そのストレスがまた病気に悪い影響を与えそうだ‥‥
--臆病なトラニャは、診察台でブルブル震える
いろいろ試した末、
小さい錠剤をピルカッターで切って
バターを塗り、それをオブラートに包んで
さらにマスカルポーネチーズの中に混ぜ込んで
なめさせることで、なんとか薬を摂らせることができた。
おかげで症状はまもなく改善し、
トラニャはまた食べられるようになった。
今までの文を取り戻すかのように、
モリモリ食べる。
こんどはまた食べ過ぎに注意しないといけないが
しばらくは気にしないでおこう。
トラニャ、たんとお食べ!