先日、悪質セールスというものにはじめて遭遇した。
インタホンが鳴って、受話器を取っても答えがない。
しまった、諦めてドアを離れたか?
うっかり宅配便と間違えてドアを開けたのが運の尽き。
ドアに足を差し入れて閉じられないようにして、
強引に押し入ってこようとする。
ドアの引っ張り合いをすることになった。
不真面目ながら筋トレをしていて良かった。
力が弱い人なら、こじ開けられてしまっただろう。
もちろんその間も、ことばのやりとりはあった。
ところが、会話が成り立たない。
こちらのいうことをまともに聞かず、
揚げ足を取ったり、それどころか
馬鹿にしたようなことを言う。
まともなセールスでは、信頼関係を築こうとするはずだ。
こちらの意志は最初から無視して
強引に契約させたいだけなのだろう。
いや、それどころか本当にセールスか?
実は強盗予備軍かも?
警察に連絡したいが、電話機のところまで
行ったらその間に侵入されてしまう。
脅迫めいたことも言う。
「ケンカを売ってるんですか?買いますよ」
「大人の対応ができないならケンカになる」
「怒りをおさえるにも限度があります」
まったく冗談ではない。
それから、顔をなぐってくれとしつこく言ってきた。
殴ったら帰ると。
もちろんそんなことができるわけない。
けっきょく1時間~1時間半くらいで、
ようやくあきらめて帰った。
いや、本当に諦めたのか?
もしかして、近くで様子をうかがってないか?
そう思うと外出もしたくなくなった。
それいらい、なんだか気分が落ち込んでしまった。
わたしの対応の中で最大の失敗は、
最初まともに話をしようとしたことかもしれない。
そのことで時間が長くかかった気もする。
会話が全く成り立たなかったことが悲しかった。
なんだか、前に立っているのが人間のように
思えなくなってきて、そう感じる自分も嫌だった。