夢を見た。
ノリとしては勧善懲悪少年漫画なんだが‥‥。
静かな歌が流れる中、
主人公が権力者の不正を暴いていた。
権力者はアメとムチで人々を操っていたが、
人々に与えていたアメ(物資)は、
周辺の原住民から略奪したものだったのだ。
その傍らで、老人が無心で木の実の皮をむいていた。
栗とよく似た木の実。
丁寧に、入念に渋皮を取り除いていた。
何かの料理を作るためらしい。
その木の実の渋皮はひどく苦く、
少しでも混ざると、料理が食べられないほど
まずくなるのだ。
自分の幸せを他人の不幸の上に築いてはいけない。
そういうことを訴えたいらしい。
誰が歌うのか、聞こえてくる歌は
あくまで静かに人々に問いかける。
告発するかのようにではなく、
淡々と優しく。
人々は、最初信じられない思いでいたが、
自分たちがだまされていたことと、
原住民からの略奪行為に怒り、
一人また一人と主人公の側にたち、
権力者は、その座を追われることになった。
ハッピーエンドなはずなんだが‥‥。
その夢の中には、こんなにうまくいかないよと
思ってしまっている自分がいて、
それで憂鬱な気分になった。
目が覚めてからも、しばらくその歌が
頭の中で響いていた。
歌といっても、歌詞は分からないのだが。
布団の中で身動きできずにいると、
トラニャがホニャーと起こしに来た。
もう5時は過ぎたな。
さて、今日も選びようのない世界に
出かけるとするか。