トラ猫が引き留める | いきなり猫三匹と暮らす

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

正月休みは、ほとんど家で過ごした。
その後の成人式3連休もほぼ外出しなかった。

一つにはあまりアクティブな気分になれなかったし、
さらにはトラ猫トラニャとの約束を果たしたかった。

シャムの具合が悪くなってからは、全てにおいて
シャムを最優先した。
シャムに大好きだよと声をかけているとき、
その傍らで身を固くするトラニャを感じて辛かった。

--トラニャのことは好きじゃにゃいの?
--どうして構ってくれにゃいの?

そんな声が聞こえる気がしてかわいそうだった。

だから、お休みの間はできる限り
トラニャと一緒にいた。
いっぱい遊んでやった。

そのせいか、トラニャはますます甘えん坊に
なってしまった。

以前からトラニャはわたしの外出が嫌いで
その気配を感じるとわざわざ膝にのってきたりしたが、
きょうはフニャフニャ鳴いて抗議した。

ごめんよ、トラニャ。
仕事にいくのは君のためでもあるんだよ。

そう言って通じるはずもなく、
後ろ髪引かれる思いで家を出た。

そしてつい先ほど帰宅。
寂しい思いをさせてごめんよ。