重苦しい夢 | いきなり猫三匹と暮らす

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

ときどきストーリー性の高い夢を見る。
以前書いたボクサーの夢 はB級映画的
エンターテインメントだったが、
今回はヘヴィな社会派。
いやな気分になる面があるので、
お読みにならないほうがいいかもしれない。

主人公は、ナイーブな青年。
時代と場所は、夢らしく曖昧。
昭和20年代の日本風だが、
戦争には勝ったらしい。

イデオロギーにはあまり縁のない主人公だが、
世の中の不平等と差別に憤りを感じ、
貧しい人々を助けるため、
ボランティアの一員として
山奥の農村に来ていた。

現地のひとびとといっしょに汗を流し、
つらい労働をこなして、
純朴な村人との心のふれあいに
充実感を得ていた主人公は、
その打ち上げ(祭り?)で衝撃的な事実を知る。

村の男達が、その村に住む外国人女性を
集団でレイプしていたのである。

彼女たちは、仕方のないこととして
それを受け入れていた。
戦争に負けて取り残された外国人が
生きていくためには、
村人のいいなりになるしかなかったのだ。

「処女2人に当たった」という野卑で
うれしそうな男の声に吐き気を催した
主人公は、その場から逃げ出す。

ぶん殴って止めさせることも
できなかったことに自己嫌悪を感じながら
貧しく虐げられた人々を救うために
良いことをしようとがんばったことを
完全に否定された気がして、
打ちのめされてうずくまった。

顔を伏せてへたりこんでいる主人公の
肩をたたく者がいた。
目を開けると、先輩ボランティアの顔。

飲もっか!

先輩は知っていたのか?
もしかして、
仕組まれた通過儀礼でさえあったのか?

人間って醜いよ。
弱い者イジメするよ。
真っ白な被害者も
真っ黒な加害者もいないよ。

知らなかった?
知ったらやめちゃう?

それでも前に進もうと思うのなら、
いっしょに頑張っていこうよ。

優しく気遣う先輩の笑顔は、
そう語っているようであった。