すっかりゼイタクになったシャム。
トラ猫トラニャ垂涎の猫缶肉でも、
気に入らないといっぱい残す。
トラニャは、シャムの食事が終わるのを
ねたましげにじっとまっている。
(シャムの食事を邪魔しないように
わたしが見張っているからだ)
黒猫クロも肉はほしい。
ほしいことはほしい。
けれど、トラニャほど執着心がない。
たまに遠くから眺めている。
シャムがたくさん残して、
トラニャに全部食べさせると
ヤバそうなときは、クロにも食べてもらう。
シャムの皿のフードを二つに分け、
両端に置いてそれぞれに食べさせるのだが、
トラニャは猛烈な勢いで食べて、
クロに分けたぶんまで横取りする。
猫界での地位はクロのほうが高いのだが、
トラニャの熱意と気迫に負けてしまうのだ。