トラニャのワガママぶりは昔からだ。
去年の冬、こんなことがあった。
わたしの膝の上にクロがいた。
いつもより少し長くいたかもしれない。
トラニャがやってきてそれを見た。
クロがいる。膝に乗れない。
トラニャは、トトトっと奥の部屋に走っていって、
すぐに戻ってきた。
膝を見ると、当然クロがいる。
「まだいるニャ、ずるいニャ!」
トラニャは、トトトっと奥の部屋に走っていって、
すぐに戻ってきた。
膝を見ると、当然クロがいる。
「まだいるニャ、ずるいニャ!」
これを数回繰り返した後、
とつぜんトラニャはわたしの膝に手をかけて、
バババンバンと膝をたたいた!
「トラニャが乗るニャー!!」
膝の上でケンカするな~!!!
流血沙汰になるぞ!
(流血するのはワタシ)
だが、ケンカにはならなかった。
クロが黙って膝を降りたのである。
エライぞクロ! 大人の対応だ。
トラニャはさっそくひざに乗ってきてご満悦。
なんてワガママなんだ!